翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

365日の買い物断食チャレンジ

フィンランド映画365日のシンプルライフ』は、所有物すべてを倉庫に預けて、1日1個だけ取り出していくというストーリーでした。

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文字通り、裸一貫に生活をリセットする過激なことができるのは、20代の若者の特権でしょう。
フィンランドではこの映画の真似をする若者が続出したそうですが、なかなできることではありません。
それでも、映画を観た後の入棺体験で「死ぬ時は、何もモノは持っていけない」と実感しました。

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何かチャレンジしたいと思いついたのが、「買い物断食」です。
ただし、食品や洗剤などの消耗品は除く。『365日のシンプルライフ』でも、食料は差し入れしてもらっていました。
本や音楽も「魂の食事」ですから、買ってもOK。仕事で参考書籍が必要になることもあるし、「ボブ・ディラン幻のブートレッグ」が緊急発売になるかもしれませんし。そして、パソコンがクラッシュしたら仕事がお手上げですから、仕事関係のものは対象外としました。

目標は映画にちなんで365日。クリスマスがあるので、プレゼントはOKにしました。
自分でやっているだけなので、何か買ってしまったらそこでリセットしてまた365日をスタートすればいいことにしました。

ネットを閲覧していると、欲しくなりそうなバッグや雑貨、食器の広告が目に入り、思わずクリックしたくなります。
防止策として、買い物サイトで絶対に買いそうにないモノを閲覧しました。
たとえば電動ノコギリや金槌などの工具。何回かやっていくうちに、ウエブの広告スペースにはプロ仕様の工具がずらっと表示され、心乱されることはなくなりました。

チャレンジ開始から約1ヶ月ですが、節約にはあまりなっていません。買い物断食の分を体験に回しているからです。

買い物断食を思い立ったのは『365日のシンプルライフ』の影響が強いのですが、自分のメモ帳収集癖をどうにかしようと思ったのもきっかけの一つです。

自由業ということもあり、毎朝TO・DO・LISTを作ります。ローテクなので手書きのメモ。気分を新たにするために一枚ずつ切り離せるメモに毎朝、書き込みます。
月曜日から日曜日まで曜日ごとのイメージに合わせた7タイプのメモを用意しています。誰に見せるものでもないので、ガスパード&リサやムーミンなど、ファンシー系。終わったらスタンプを押していきます。
こんな感じです。

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文房具ショップで気に入ったメモやスタンプを見つけるたびに購入しているうちに何十冊にもになってしまいました。使うのは1日1枚。1冊のメモが80〜100枚程度ですから、メモを使い終わる前に仕事からリタイアしそうです。しかも、使うよりも新たに買うほうが多いから、下手したら一生かかっても使いきれないかもしれません。

果たして1年後の9月に、無事に365日の買い物断食が達成できるのか。
あるいは、リセットばっかりして、相変わらず買い物断食の途中なのか。
まあでも、チャレンジを中断してまで欲しいというものがあるなら、それはそれで楽しいことですし、一生、買い物断食中というのもいいかもしれません。


ベルギーのブリュージュで買ったクッキーの缶。修道院の絵に一目惚れして、中味より缶が欲しくて買い、小物入れに使っています。これほど気に入るものを、これからも買いたいのです。