翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

サンクコストと雨宿りするカピバラ

 伊豆シャボテン公園株主優待券をもらいました。

入場料2300円が無料になります。これはぜひ行かなくては。

 

バスに乗る時は雨がぱらぱら降っていて、一瞬、やめようかと思いました。シャボテン公園は伊東駅からけっこう遠く、一日フリーパスを買ったほうが割安になるような距離です。伊東の街をぶらぶらして、お茶でも飲んでゆっくりするほうがいいかも。立ち寄り湯だってあるし…。

 

いや、せっかく2300円の無料券があるんだから、これを使わなくてはもったいないと、シャボテンリゾート行きを決行しました。

 

サンクコストは、過去に支払って戻ってこない費用。sunkは「沈没」という意味なので、水の底に沈んで取り返すことができないお金です。

 

よくたとえに出されるのが、映画館でつまらない映画を見たとき、途中で出るかどうか。途中退場しても入場料の返金はありません。入場料を無駄にしたくないから、「そのうちおもしろくなるだろう」と期待して最後まで見て、お金だけでなく時間も無駄にするような愚かな行為。

  

自分がすでに支払ったものを無駄にしたくないのはわかりますが、私は人からもらったものでも、無駄にしたくないという強欲な人間であることを痛感しました。

 

シャボテン公園に着いた時点で雨足が強くなり、道は滝のように水が流れています。

動物園見物どころではありません。そのまま引き返すのもなんだし、とりあえず入場しました。徒歩だと入場ゲートまでかなりあり、びしょ濡れに。

 

カピパラも雨宿りしていました。

  

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 カピバラを見ただけで、引き返しました。11月の雨は冷たく、早く温泉に入って温まりたいとだけ思いました。

 

人生、損切りが大事。

家に帰って「もう着ないのに、いいお値段だったからなかなか手放せない服」「講座代金をつぎ込んだけれど、もう役に立たない資料」を処分しました。

捨てるかどうか迷った時、雨宿りするカピバラを思い出すことにします。