翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

アイルランドの恩送り

我が家に滞在しているイタリア人のマギーは日本で就職活動をしています。

 

マギーの来日は4度目なので、手取り足取り世話をする必要がなかったのでなんとかなりました。仕事の締切や日本語学校の授業準備で時間がほとんど取れない日も多かったし。

 

とはいえ、民泊をやっているわけでもないのに、自宅に人を泊めるのはちょっと疲れます。

 

どうして引き受けたのか。

マギーがまじめで優秀な学生で印象がよかったこともありますが、私自身が若いころ、外国でさんざん世話になってきたからです。

自分は上の世代から恩恵を受けて、下の世代に対して知らんぷりというのは気が引けますから。

 

「恩送り」、英語で"Pay It Forward"という言葉があります。

誰かから受けた恩を、その人に直接返すのではなく、別の人に送ること。そうやって順繰りに恩を送っていくので、自分が誰かに恩を売っても、見返りは期待しません。

 

受けた恩を返さず、かといって別の人に送ることもせず、「親切にしてもらってラッキー!」といい気になっている人は、いつかツケを払わなくてはいけないのではないでしょうか。

 

20代最後の夏、会社勤めを辞めてフリーランスになろうと思い立ち、その前に3か月間アイルランドを旅しました。

そこで出会った親切な人たち。泊めてくれた人もいました。カウチサーフィンやエアビーアンドビーなんてなかった時代です。当時のアイルランドは、ヨーロッパの西端の素朴な国でしたし。

 

その時に訪れた田舎町にあったアイルランド国立の日本庭園。村の人たちの協力を得て、週刊誌に記事を書くことができたのがフリーランスライターとしてのデビューでした。

とりわけ、日本庭園の園長で日本留学も経験していたキャサリンにはお世話になりました。アイリッシュタイムズの記者も紹介してくれたので、記事の材料を集めることができました。

 

bob0524.hatenablog.com

 

今回、イタリア人のマギーをホストしたことで、彼女の人生にも何らかの変化が起こることでしょう。そして、マギーが次の世代へと恩送りをすることを想像しています。

 

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熊本の小泉八雲旧居。彼の父は アイルランド人、母はギリシャ人でした。

フリーランスになった当初はアイルランド関係の原稿を書く機会も多少あり、小泉八雲のお孫さんの小泉時さんにインタビューしたこともありました。

その後、アイルランドの原稿だけでは食べていけず、依頼された原稿は何でも書くようになり、最終的に東洋占術と翻訳が残りました。