翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

6ペンス銀貨と指貫

北海道旅行で小樽まで行けば、呑兵衛としては当然、ニッカウヰスキー余市蒸留所まで足を伸ばします。

入場料無料でガイドツアーもあり、ウイスキー2種類、アップルワイン、ソフトドリンクの試飲もできます。
お金も払わなくて申し訳ないと思わせるほどですが、ニッカのファンを増やすにはいい方法なんでしょう。アルコールは嗜好品だから、同じ飲むなら好きな会社の製品を選びます。

有料試飲では、品薄の「竹鶴」も飲めます。

鮮やかな真紅のコートを身にまとったガイドさんが「何でもご質問ください」というので「そんなヒールのついた靴で、どうやって転ばずに歩いているのですか?」と聞いてしまいました。
つま先にしっかり力を入れて歩くのがコツだそうです。

そんな余談もできるし、ウイスキーの製造工程に加えて、ニッカの創業者・竹鶴政孝とリタに関する展示も充実しています。
その中に、「クリスマス・プディング」の占いも紹介されていました。
イギリスのクリスマスでは、ドライフルーツを入れたケーキの中に6ペンス銀貨と指貫を入れておき、銀貨を当てた人はお金持ちに、指貫は幸福になれるとされます。もし独身の男女がこの二つを当てれば、二人は運命の相手です。
NHKのドラマのスコットランドのシーンでも再現され、日本で暮らすようになったエリーがずっと指貫のペンダントをしていたのは、二人を結ぶ赤い糸のシンボルだからでしょう。

偶然を利用した占いの一種といえないこともないのですが、必ずしも独身者に当たるとは限らないし、独身者同士でも絶対に結婚するというものではないでしょう。

しかし、竹鶴政孝とリタのように、お互いに好感を抱いている者同士だったら、銀貨と指貫は、大きく背中を押してくれるものとなるでしょう。
当時の国際結婚には幾多の苦労があったことでしょうが、「運命の相手」と信じることができれば、二人で手を取り合って乗り超えることができます。

占い学校の授業では、「占いはカウンセリングではないのだから、まず、当てなければいけない」と教える先生もいらっしゃったのですが、どんなに凄腕の占い師でも百発百中ではありません。

当たるか当たらないかも不確かなら、占いなんて意味がないと思われるかもしれませんが、決断を後押ししたり、苦難を乗り切る支えとなれば、それはそれで意味があるはずです。


蒸留所併設のレストランでのランチはスコッチブロス。