翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

子どもは親を選べない、留学生はホストファミリーを選べない

沖縄旅行の前日に日本語学校の学生を家に泊めることになりました。

 

作文のクラスにずっと出ていたベルギー人の女子学生です。

週2回の授業で6週間、12テーマで展開しているので、6週間が終われば別のクラスに移るように誘導しているのですが、彼女は「このクラスが一番好き」と3クール、18週間連続で受講しました。

彼女の両親は映像監督と女優。日本語も堪能で自由自在に創作を書き続けます。彼女と私は、学生と教師ではなくライターと編集者、あるいは愛読者という関係となりました。

 

帰国直前、彼女が暗い顔をして教室に現れました。ホストファミリーとうまくいかなくなり、気まずくてしかたがないそうです。

「そんなにいやな思いをしているのなら、うちに来ますか?」と声をかけました。

彼女の作文を延々と読んできたので人となりはしっかりわかっています。礼儀正しくて向上心が強くて、友達思い。何よりも彼女の芸術家気質に惚れ込んでいます。

 

正式なホームステイではなく、友達同士という関係で泊めるので学校で問題になるかと思ったのですが、彼女を教えている先生から感謝の言葉をもらいました。あんなに熱心に日本語を勉強している彼女が、失意のうちに日本滞在を終えるのは忍びないと思ったそうです。

 

そんなわけで、沖縄旅行の前日に彼女を自宅に泊めました。問題は翌日の朝。沖縄行きの早い便なので6時に出発します。鍵を渡し、彼女を残して家を出るから、鍵は日本語学校の同僚の先生に返すように言いました。

自分たちが不在の家に外国人が滞在するなんて、きわめてリスキーな状況ですが、私はまったく心配しませんでした。

カウチサーフィンのサイトを読んでいると、「自分は仕事から帰るのが遅いので、鍵は近所の店に預けている。そこへ行って名前を告げて鍵を受け取ってほしい」というホストもいました。メールのやり取りや、相手のレファレンスを読んで、「この人なら大丈夫」と思える相手を受け入れているのでしょう。

 

アコモデーション担当ディレクターに聞くと、彼女のホームステイ先は特に問題があるわけでもないとのこと。日本人の夫と外国人の妻。日本人は留学生を受け入れることに抵抗がある家庭が多く、ホームステイ先はどうしても在日外国人の家庭が多くなるそうです。

私の想像では、彼女の日本語があまりにも上達して、ホストファミリーの奥さんよりも上手になり、おもしろく思われなかったのかも。彼女は長期生で、5ヶ月間は一つの家庭に滞在するのは長すぎたのかもしれません。

 

子どもは親を選べないのと同じく、留学生はホストファミリーを選べません。

彼女がもっと早く「この家はいやだ」と声をあげていれば、別の家庭や寮なり、選択肢はあったはずです。それを「仲良くしなくてはいけない」と思い込んで気を使い、最終週で限界に達したのでしょう。彼女がホストファミリーとうまくやっていくことに気を配っていたことを知っているだけに、傍観するわけにはいきませんでした。

 

この夏、我が家にも3週間、留学生が滞在します。フィンランド人学生3人目。

最初のヘンリク君はすばらしすぎて、夢のような3週間でした。

 

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翌年のソフィアはちょっとトーンダウンしましたが、トラブルはなくなごやかに終わりました。

 

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さて、今年のフィンランド人学生はどうなることでしょう。

 

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フィンランド人とは、まずムーミンの話題で盛り上がります。

 

自宅をホテル化する

ベストシーズンの北海道に行こうとして、JALの「どこかにマイル」で沖縄に行くことに。

「沖縄でよかった」と大満喫の旅になりました。

その理由の一つが初日のホテル。夏休みの繁忙期前だからか、最上階のメゾネットルームにアップグレードされました。

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ベッドルームは2階で、ベランダにはテーブルと椅子があり、海を眺めながらビールを飲むこともできます。

ここに連泊すればよかったのですが、2泊目は那覇に移動。

2泊目のホテルも悪くはなかったのですが、どうしても1泊目と比べてしまい、テンションが下がりました。

 

風水の原稿をあれこれ書き続けていますが、突き詰めると「空間が人生に大きな影響を与える」ということ。方位や間取り、季節の話をからめてバリエーションをつけているだけです。

そんな原稿を書いているのに、部屋がきれいに整っているかというと、そうでもありません。少し気を抜くと、すぐごちゃごちゃしてきます。そんな環境でくらしていると、それが当たり前になってしまい、「ま、いいか」とやり過ごし、ますます部屋が乱れることに。

ホテルの整然とした部屋に泊まると、自宅もこうあるべきだと痛感します。

今回の沖縄旅行は、たまたま前日に日本語学校の学生を自宅に泊めることになり、大慌てで仕事部屋を片付けて布団を出し、鍵を渡して家を出ました。

自宅には生活用品や仕事の資料があるため、ホテルのように片付けるわけにはいきません。でも、いつでも人を泊められるように自宅を整えておきたいものです。こんなふうに、掃除や片付けのモチベーションが上がっただけでも、旅に出た甲斐がありました。

旅に出ても、おみやげは買わない

「旅先でおみやげを買わないことにしている」と教えてくれたのは、シカゴから来たカウチサーファーのマイケルでした。

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マイケルを見習って、旅先で買うのは食べ物だけにしようとしているのですが、つい誘惑に負けてしまうこともあります。

 

2泊3日で沖縄に行って来ました。

本当はベストシーズンである6月の北海道に行きたかったのですが、「どこかにマイル」で行先はJAL任せ。提示された行先は「釧路、帯広、札幌、那覇」の4つ。北海道4つの組合せは出そうになく、これで手を打ったのですが、那覇になるんじゃないかという予感がありました。

陰と陽の組合せで占う易は「少数決」で考えます。陰爻ばかりのところに、ぽつんと一つだけ陽爻があれば、陽爻に注目します。北海道3候補の中に1つだけ沖縄なら、これは沖縄でしょう。

 

というわけで沖縄へ出発。梅雨の晴れ間で天気に恵まれました。初日の滞在は恩納村のリゾートホテルです。

ボートで沖に出て、シュノーケリング。繁忙期の夏休み前のせいか、参加者2名にインストラクター2名というプライベートツアーのような贅沢な体験です。

海中を泳ぐ色とりどりの魚にうっとりしました。人間をまったく恐れていないのか、エサをやると、どっと寄ってきます。

ムーミン谷のスニフだったら、きっと魚を家に連れて帰りたいと思うでしょう。そこでスナフキンの名言。


「ものは、自分のものにしたくなったとたんに、あらゆるめんどうが、 ふりかかってくるものさ。運んだり番をしたり…。ぼくは、なんであろうと、 見るだけにしている」

そうそう、魚なんか家で飼ったら、水槽の管理や水替えなどめんどうなことばかり。それに、こんなきれいな海で伸び伸び泳いでいる魚を狭い水槽に押し込むなんてかわいそうです。

東京に戻っても、あの沖縄の海ではきれいな魚たちが泳いでいると想像するだけで、豊かな気持ちになれます。

 

沖縄の海と空を堪能し、夜はオリオンビール泡盛

おみやげは買わなかったけれど、自分がどんな暮らしをしたいのか、明確になった旅でした。

 

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オタク第二世代

欧米からわざわざ日本に留学してくる学生のほとんどはオタクです。

日本語を勉強する動機は、アニメやまんが、ゲームにハマったから。彼らの野望は、字幕や吹替なしでアニメを見ること、原文でまんがを読むことです。

作文の定番テーマの一つが「どうして日本のアニメが好きですか」。

「私の父はお宅です」と書き始めたベルギー人の学生がいました。熱心に漢字も勉強しているので、「オタク」を「お宅」と書いたのでしょう。

 

「ひらがなかカタカナで書きましょう。『お宅』は『あなたの家』のていねいな言い方です」と説明します。

彼女の母語はフランス語。父親の影響で日本のまんがをフランス語訳で読み始めたところ、あまりにへたな訳でまちがいも多いので頭にきて、日本語を勉強し始めたそうです。もちろん父親は大賛成。

 

チリ人の学生は、ゲームにハマって日本語の勉強を始めました。

一日何時間もゲームをするらしく「お父さんやお母さんは、『ゲームより勉強をしなさい』と言いませんか」と聞いてみました。

「母はそう言いますが、父は何も。私の一番最初の記憶は、父のひざの上で、父がニンテンドーゼルダをプレーするのを見ていたことです」

彼らの親世代は40代半ばから50代ぐらいでしょうか。「オタク」という呼称が生まれたのは1970年代ですから、外国人のオタク第二世代が日本に留学する時代にになったのです。

 

1990年代後半に生まれた呼称「腐女子」も海外にすっかり定着しています。そっち系の話ばかりする女子学生に「もしかして腐女子?」と聞くと、「はい、私は腐女子です! 先生も腐女子ですか?」とものすごくうれしそうな反応。「いいえ、私は腐女子じゃありません」と答えながら、将来は「私の母は腐女子です」という腐女子第二世代が来日するのだろうかと想像しました。

 

 

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フィンランドの図書館には、MANGAコーナーもあります。

 

 

歯の健康は金運に直結

6月4日から歯と口の健康週間。6(む)4(し)の語呂合わせです。

 

人相では、口が大きかったり、顎ががっしりしている人は生活力があるとみます。

東洋占術は現実的ですから、大きな口でしっかり咀嚼して栄養分を摂取する人は、働き者でお金も得ると考えるのです。ただし、口を半開きにしていると、お金がぽろぽろ出ていくという説も。

がま口という言葉もありますし、口はその人の財布(金運)の大きさを象徴します。

だったら、口以上に歯は大切です。歯が悪ければ、いくら財布が立派でも小銭しか入っていない状態ですから。

 

住まいの風水調整や吉方取りよりも、歯の健康管理のほうが効果的ではないかと私は思っています。

歯の病気は自然治癒ということはまずありません。そして歯のケアを先延ばしして、どうしようもなくなってから歯科医に駆け込むような人は、自己管理ができていない可能性が高く、お金が貯まることはまずないのでは。

というわけで、私は年に2~3回、定期的に歯科医院に通っています。歯科衛生士によるクリーニングのためです。歯の状態もチェックしてくれるので、虫歯や歯周病が見つかったら、専門医の診察を受けることになります。

歯科医選びも大切です。今や歯科医院はコンビニより多く、ワーキングプア状態の歯科医もいると聞きます。金運に直結する歯のケアをそんな歯科医に任せるのは得策ではありません。

私が通っている歯科医院は予防歯科に力を入れ、数年前にクリーニング専門の別院を増設しましたから、経常状態は良好のようす。メインの受付にはいつも生花が飾ってあり、納入する花屋さんが花の名前のカードを置いています。アレンジ込みで定期的に発注しているのでしょう。

 

定期的な歯のケアで金運の維持に努めてきたのですが、おととしの1月、台湾の夜市で酔っ払って歩き回り、転んで前歯を折ってしまいました。

 

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 帰りの飛行機では、「もう稼げないんじゃないか」と暗い気持ちに。成田に到着すると同時に、歯科医院に電話し、緊急事態ということで翌日に院長自らの診察を受けました。

10年以上通っているので、私の歯の状態はすべて把握されていますから、治療はスムーズでした。治療後は、歯を折ったことを忘れるぐらい、生活に何の支障もありません。そして、金運へのダメージもありませんでした(治療費はちょっと痛かったけど)。

 

歯のクリーニングに通うたびに、「これで数か月間の金運は大丈夫!」という気持ちになります。

 

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仙台・秋保温泉の佐勘で食べたアワビとイクラ、アスパラガスの一皿。G7の財務大臣会議で出されたメニューの一つです。アワビはやわらかく、みずみずしいアスパラガスには磯の香りのする海苔がまぶされていました。こうしたご馳走を堪能できるのも、歯が健康だからこそです。