先日のニューヨーク旅行で観たミュージカルは「ザ・グレート・ギャツビー」と「キャッツ ザ・ジェリクル・ボール」。
チケットは当日券を半額で販売するtktsで買いました。

「ザ・グレート・ギャツビー」はあらかじめ観たいと思っていたので迷うことはありませんでしたが、もう一本は未定。
「キャッツ」は既に観たことがあり、猫好きの私にとって大好きな舞台。もう一度観てもいいかなと思ったら「ザ・ジェリクル・ボール」とあります。
tktsの行列を誘導するスタッフが「何か質問はない?」と声をかけてくるので「キャッツはオリジナル版とどう違うの?」と聞いてみました。
「オリジナルのキャッツはアクターが猫の格好をしているけれど、ザ・ジェリクル・ボールはそうじゃないんだ」
「ということは猫が出ないということ?」
「うーん、そうだけど、ザ・ジェリクル・ボール、僕は好きだよ」
なんだか曖昧な回答。「僕は好きだよ」と個人的な見解に落とし込むということは一般的な評価は今ひとつなのかもしれません。
とりあえずホテルに戻って日本語でネット検索をするとLGBTのボールルーム・カルチャーを演出した舞台とのこと。「ボールルーム」とは社交ダンスの場のことですが、アメリカ都市部の同性愛者がグループを結成しダンスの技を競い合う文化が生まれました。今回、キャッツと結びついたのは、性的少数派は猫のように都会に溶け込み、夜は好きなことをして暮らしているから。
気になったのはキングコング西野亮廣が共同プロデューサーという情報。プロデューサーという言葉を文字通り受け取ると舞台を作る人。脚本や演出、配役に関わっているのでしょうか。いつのまにそんな立場に? ちょっとうさんくさいイメージがありましたが、「キャッツ」がどんな演出をされているのか好奇心から観に行くことにしました。
劇場に入ってまず驚いたのが観客の熱気。「ザ・グレート・ギャツビー」とはがらりと変わってヒスパニック系、アフリカ系、アジア系も多く、推しの演者を応援するための大きな扇子を振る人が目立ちました。
オリジナルもいいけれど、これはこれでありだと思いました。
人間が猫を演じるオリジナルの舞台もリバイバルでまた観たいものです。
そして、キングコング西野の共同プロデューサーの件。
PLAYBILL(劇場で配布されている無料のプログラム)には「CHIMNEY TOWN」として確かに名前が出ていました。

ざっと数えるとCo-Producerは60人。プロデューサーというと脚本や演出に関わるイメージがありますが、出資者みたいなものでしょうか。
「キャッツ ザ・ジェリクル・ボール」がトニー賞3部門を受賞した際の西野のコメント。
「今回、僕は共同プロデューサーという立場で作品に参加させていただきましたが、この受賞は決して僕個人の功績ではありません」
うまいなあ! 聞く人によっては謙虚に響きます。そして、嘘をついていないどころか、本当のことを言ってます。
欧米で箔をつけると実際より盛ってしまいがちな日本。ネットで瞬時に情報が伝わる現在、こうした手法は徐々に廃れていくのでしょうか。