4月の釧路の旅がとても楽しかったので5月も北海道に行きたくなりました。そのうち旅行どころじゃない世の中になるかもしれないので、行けるうちに行けるところへ。選んだのは利尻島・礼文島。10年ほど前に稚内に行きましたが、弾丸低気圧でフェリーが欠航。島にはいつか行ってみたいと思っていたのです。
利尻島・礼文島は公共交通機関で回るのはちょっと大変そうなので、ツアーで行くことにしました。一人参加は割高になるし夫も興味があるというので二人旅です。
島に咲く花を見るならベストシーズンは6月から7月ですが、利尻富士を見るなら5月だと思います。

「白い恋人」を製造する石屋製菓の社長が利尻島を訪れて利尻富士を見て「まるでスイスの山岳風景のようだ」と感動。ヨーロッパ風のお菓子を作りたいという思いからパッケージに採用されたそうです。
5月だから雪が残っていますが、暑くなるにつれ雪が溶けて黒い山になります。本州の富士山と同じです。

セイコーマートと利尻富士。ローソンと富士山の撮影スポットは観光客が詰めかけてトラブルになりましたが、利尻島では好きなだけ写真が撮れます。
利尻・礼文を2泊3日で巡るツアーはなんだか忙しそうなので、3泊4日を選びました。60歳以上限定という縛りがあり、朝は10時出発でホテル到着は午後4時頃というのんびりした日程。ぎっしり詰め込まれたスケジュールは苦手なのでちょうどよかったし、総勢16人のグループはおっとりした人が多く、バスの席も一人2シートで座れました。
利尻島で昆布屋さんに立ち寄りました。お店に立っているのは漁師さん。自分で獲った昆布を商品化して販売しているのです。
ブログ仲間のよかよかさんが、礼文島でのおてつたびに申し込んだ話を思い出しました。
お店を取り仕切っている漁師さんお勧めの昆布を買い、質問してみました。
「ここでは夏の昆布干し、募集していますか?」
「7月と8月の2か月間、住み込みで働けるよ。朝に昆布を干して、午後に昆布回収。終わった後に海を見ながら飲むビールは最高!」
「体力がある若い人向けでしょう?」
「大丈夫!ご主人も合格!」
とんとん拍子で夏の働き口が決まりそうになりましたが、7月の予定はもう入れています。それに、私一人じゃなくて夫婦二人で来てほしそうな感じです。
帰宅後、京大の学生がシフトを組んで利尻島で昆布干しアルバイトをしている記事を読みました。起床午前2時半! ロープから昆布を小刀で切り離して干していくのですが、1本のロープの重さが100キロで1日の水揚げは5本から10本。手際が悪いと昆布の乾燥時間が短くなりちゃんと乾かないことになります。これはやはり、体力のある若者の仕事でしょう。
昆布屋さんが私に働いてもいいと言ってくれたのは、まさか女一人で来ないだろうと思ったからでは。私が使い物にならなくても男手があれば少しは戦力になる。そして利尻島ツアーで来ているぐらいだから、お金が欲しいのではなく観光気分で昆布干しを体験したいのだろうと思われたのでしょう。
昆布干しのアルバイトをする京大生は、稼げることよりおもしろいことを優先して利尻島に来ているそうです。私も同じです。原稿書きや株取引みたいな虚業ではなく、額に汗して働いてみたい。でも、若者なら微笑ましく思われるでしょうが、高齢者だとどうでしょうか。
50代で3年間、日本語教師をやってみました。ずっと専業でやってきた先生方にとっては目障りな存在だったと思います。
仕事をリタイアしても社会とつながっていたい。昆布干しのアルバイトではなく、ボランティアとして週単位で利尻島に滞在するプランがあればいいのに。
2年前のスペイン巡礼でも同じようなことを考えて、アルベルゲ(巡礼宿)でボランティアとして働くことを夢想したものです。同じようなことをぐるぐる思考して、まったく実現に至っていません。