翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌やビジネス誌の原稿書きを30年。現在はリタイア生活へ移行中。2023年秋、スペイン巡礼(フランス人の道)。2025年夏、ガルシア=マルケスの作品舞台となった地を一目見たくてコロンビアへ。ウラナイ8https://uranai8.jp/で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。おかげさまで四刷になりました。

温泉津(ゆのつ)・海辺の宿と進化する街

台湾から帰国して落ち着く間もなく島根へ。

このところ通っているのが温泉津(ゆのつ)です。お湯が素晴らしいのに加えて、港町らしい開放的な雰囲気。若い移住者によるユニークな飲食店もオープンしています。

これについては、島根在住の友人から「あなたの予言通りになった」とよく言われます。最初に彼女に連れて来たもらった時は温泉旅館ばかりで「素泊まりのゲストハウスができれば何度も来るのに」とつぶやいていたのです。

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保守的な島根県では、観光地以外の場所をよそ者が歩いているとすぐ噂になり素性を探られると友人は言います。その点、温泉津は湯治客と観光客がいるのが当たり前ですから、不審に思われることはありません。

 

温泉津の活性化の立役者は近江雅子さんという女性。

colocal.jp

 

今回は海辺のゲストハウス、KAZETOに泊まりました。

角部屋を選んだので、二面を海に囲まれます。日の出と日没の時間は刻々と変わっていく海の景色を見ているだけで飽きませんでした。

 

かつては石見銀山から掘り出された銀が、ここから世界に出荷されました。

 

KAZETOは温泉街から少し離れているのですが、その代わり「才市の湯」が近くにあります。番台に座っていた若い女性は東京出身。サンライズ出雲で東京と行ったり来たりしているそうです。

二つの共同浴場とはまた違ったお湯で、少しぬるめで就寝前に入るのにぴったり。

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なにしろ元湯の「あつ湯」は足先がヒリヒリしてくるようで、絶対無理だと「ぬる湯」ばかり入っていたのです。番台の女性に「そんな固定観念に囚われているようじゃ何もできん」と檄を飛ばされ、あがり湯として10秒ほど入るようになりました。

bob0524.hatenablog.com

 

温泉津がおもしろいのは、訪れるたびに進化しているところ。

チェックインの際、近江さんに「本がお好きでしょう?」と、新しくできた貸本古民家を教えてもらいました。

 

入場無料。無人なのでコーヒーやお茶は自分で淹れて100円を缶に入れます。宿に持ち帰って読みたい本があれば、ノートに名前を書けばOK 。2階も読書スペースです。

古民家をここまでリノベーションするにはどれだけのコストがかかっているんだろうと下世話な私はつい考えてしまいますが、温泉津を盛り上げたいという人々の想いが伝わってくる空間です。

 

そして近江さんのお嬢さんからは「音楽がお好きでしょう?」と近江さんのご主人が住職を務めるお寺で夜にライブがあると教えてもらいました。

 

清少納言が「お経を読む僧はイケメンじゃなければダメ」とお寺をライブ会場扱いしていましたが、こんな感じだったのかもしれません。

東京にいるより遥かに文化的に過ごした温泉津。来年もまた行きます!