翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌やビジネス誌の原稿書きを30年。現在はリタイア生活へ移行中。2023年秋、スペイン巡礼(フランス人の道)。2025年夏、ガルシア=マルケスの作品舞台となった地を一目見たくてコロンビアへ。ウラナイ8https://uranai8.jp/で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。おかげさまで四刷になりました。

家族内での遺伝のばらつき

『運は遺伝する』を読むと、先祖代々から続く血から逃れられないという投げやりな気になる一方で、救われる部分もありました。

 

私が受け継ぎたくなかったのは、母方の鬱病、父方の強欲。正反対の血筋ですが、二つが合わさるとかなりいびつな性格になります。兄弟の極端な生き方、そして太った体型を見ていると絶望的になります。同じ両親から生まれたということは私にも同じ血が流れているのですから。

 

読んで救われたのは、下記の箇所。

同じ両親であっても、子どもの遺伝子型には相当なばらつきが生じる。『両親とも頭がいいから子供も頭がいい』という確率は若干高いかもしれないが、それ以上に家庭内でのばらつきも多い。

 

子だくさんだった時代には、兄弟姉妹で全然タイプが違うというケースがたくさんありました。秀才ばかりの中にまったく勉強ができない子がいたり、その逆もあったでしょう。

親ガチャならぬ「遺伝ガチャ」。

「当たり」の子もいれば「はずれ」の子もいる。そういうものだと親のほうも受け入れていたのに、今は一人っ子が多く、その子を絶対に「当たり」にしなければならないという強迫観念が強くなったと橘は言います。親にとってはプレッシャーが大きい状況です。

それに対し安藤は「生まれた子は、その親から生まれたかもしれない多様な可能性のなかの一つ。どんな親からも、自分と似た子どもだけではなく、とんでもなく似ていない子、天才あるいは発達障害の子どもが生まれても不思議ではない」と返します。

 

世界的な指揮者で作曲家のレナード・バーンスタインの逸話。彼の両親はまったく音楽の素養がありませんでした。

友人が父親に「どうやって息子を世界的な音楽家に育てたんだ」と聞いたら「そんなの知るもんか。あいつが勝手にレナード・バーンスタインになってしまったんだ」と答えた。

 

言語的知能の話も興味深く読みました。

言語的知能が低いと未知の世界を嫌い狭い世界で生きるのを選ぶ。周囲が自分のことを知っていればいちいち説明する必要はないから。それに対して言語的知能が高いと、未知の世界を恐れる理由がない。違う国の文化や宗教に興味を持つ。

私はなるべく多く海外に出るようにしていますが、兄は新婚旅行でしか海外に行ったことがありません。そして、兄は理系ですが私は物理や化学に弱く得意科目は国語。

最も大きな違いは、兄は遺伝について楽観的で子どもを3人育てましたが、私は子どもを持たないことにしたことです。

 

言語知能は政治的な姿勢にも関わってきます。

過去の経験から予測できる範囲で生きていくというストラテジーを取るのが保守。補足できない出来事をおもしろいと感じて経験の幅を広げていくのがリベラル。

ただし左翼は右翼より言語知能が高いとは言い切れません。知能が低いと複雑な問題を理解できなくて単純でわかりやすい解決法に飛びつきやすく、それがたまたま右翼のこともあるし、左翼だってありえます。

宗教二世が問題になっていますが、親が信者でも子ども信者になるとは限らないし、兄弟姉妹で信者もいれば親に反発するという家庭もあるようです。

 

ガルシア=マルケスに生地アラカタカの宿には『百年の孤独』の家系図が描かれていました。孤独を強いられる呪われた一族であっても、呪われ方にはばらつきがあるのです。

 

遺伝的適性を活かした開運法についてはウラナイ8のデイリーメッセージで書いています。置かれた場所で咲くのがむずかしいのなら、咲ける場所に移ったほうがいいでしょう。

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