翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌やビジネス誌の原稿書きを30年。現在はリタイア生活へ移行中。2023年秋、スペイン巡礼(フランス人の道)。2025年夏、ガルシア=マルケスの作品舞台となった地を一目見たくてコロンビアへ。ウラナイ8https://uranai8.jp/で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。おかげさまで四刷になりました。

旅先の洗濯が好き

家事が苦手で、できれば外注したい。特に掃除と料理。でも洗濯は意外と苦になりません。全自動洗濯機で洗って干せば今の季節ならすぐに乾きます。ズボラな人間にとっては手軽に達成感が味わえるのがいいのでしょう。

 

旅先では下着や靴下を手洗いして荷物を減らすようにしていますが、ちゃんと洗えているかどうか心もとない。スペイン巡礼では数日に一回はクリーニングサービスを利用していました。まとめて洗うシステムなので、一人だと割高になります。何人か集まって頼むといいのですが、割り勘分を払おうとしてオランダ人巡礼者から「日本人は細かいことを気にし過ぎ」と言われたのもいい思い出です。

 

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ウラナイ8でご一緒している、ゆきのさんの島根旅行記

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ただ、洗濯機に一切を放り込んで、ごうごう熱を放つ乾燥機の仕上がりを待っている間、地元の同じ年代の女性が軽自動車でやってきてシーツやカバーリングをせっせと運び込んだり、作業着姿の高齢男性が普段着を洗いにきて小さながま口をぱちんと開くのを眺めていると(ここに住んだらこんな感じかな〜)なんて思えて、心が弾むのです。私なりの国のひかりの見かた。

むかし南仏のリゾート地でおなじことをして、アルジェ出身の若いタクシードライバーにたいそう笑われましたが、世界のどこへ行ってもだいたい、こんな塩梅なのです。

そうそう、この感覚。生きていれば洗濯ものが出ます。そこをどう処理するかが生き方です。

 

忘れがたいのが、スペインのセビリアでの洗濯。オペラの一幕を鑑賞するかのような体験でした。

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そしてコロンビアの旅で、首都ボゴタの洗濯屋さん。

CLEAN is GOODという店名。呪文として唱えたい。

洗濯ものを持ち込むと、セルフかオーダーかと聞かれます。近くのバルで一杯飲みながら待つのでオーダーでお願いしました。コロンビア人は英語を使いたがらないので、翻訳アプリを使ってのやりとりです。連絡はWhatsAppで。スペインで巡礼者同士の連絡のために入れたアプリが大活躍です。

 

指定された時間は午後4時45分で、店は5時に閉まるので絶対のその前に来店するように念を押されました。

そろそろいいだろうと4時半に店に入ると、洗濯物は乾燥されてカゴに入っていました。これを持って帰ればいいのかと思ったら、店の人が「あなたの時間は4時45分、まだ早い」と制します。

そしてTシャツや下着を完璧に畳んでいきました。厚手のソックスで完全に乾いていないのは再びドライヤーに。洗濯のプロならここまでするんだ。

 

同じように洗濯物の仕上がりを待っていた母娘から声をかけられました。お母さんはスペイン語しか話さず娘さんが英語で通訳します。

「どこから来たの? コロンビアはどう? ボゴタを気に入っている?」

「コロンビアは最高。昔のイメージで怖い国かと思っていたけれど、親切な人たちばかりでびっくりしています」と答えると、お母さんは本当に嬉しそうに笑ってくれました。

 

コロンビアから帰国したばかりで時差ボケ状態が続き、あんなに遠い国にはもう二度と行けないだろうと思いつつ、また行くかもしれません。