翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌やビジネス誌の原稿書きを30年。現在はリタイア生活へ移行中。2023年秋、スペイン巡礼(フランス人の道)。2025年夏、ガルシア=マルケスの作品舞台となった地を一目見たくてコロンビアへ。ウラナイ8https://uranai8.jp/で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。おかげさまで四刷になりました。

コロンビアで流れる「真夜中のドア」

17日間のコロンビアの旅から帰国しました。

長年の夢でしたが、危険なイメージが強く無事に帰って来れるかどうか不安も感じました。しかし、特に恐怖を感じることもなく、むしろコロンビアの人たちの温かさに触れることが多い旅でした。

 

アンデス山脈の高地にあるボゴタは涼しかったのですが、カリブ海沿岸のカルタヘナは同時期の東京より過ごしやすいとはいっても、昼間に歩き回るとぐったりします。現地の人は暑さに慣れているのか、オープンエアのカフェやレストランが多く、冷房のある店を探して入りました。

 

昼もオープンしているミュージックバーのような店。ノンアルコールの冷たい飲み物を頼んでほっとしていると「私は私、あなたはあなた」という日本語の曲が! 思わず音楽を流している店員に目をやると、「やった!気付いてくれたね」とばかり満面の笑みを浮かべて両手でサムズアップしています。

 

松原みきの「真夜中のドア」です。


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インドネシアの歌手のカバーやTicTokのBGMに使用され、海外に急に人気が出た曲ですが、まさかコロンビアで聴くことになるとは。

日本人らしい客が入ってきたから日本語の曲を流すという心遣いに感動しました。コロンビアの物価は安く、ドリンクの代金は200円程度。チップの習慣もありません。

 

観光スポットに行くと、小学生ぐらいの子どもたちスペイン語で声をかけてきます。スマホの翻訳アプリで日本人だと告げると「一緒に写真を撮ってもいいですか?」。承諾すると、遠くから見ていたお母さんがにこにこしながらスマホを向けてきました。有名人もないのに不思議ですが、コロンビアの人たちにとっては日本人が珍しく、経済大国のイメージを持ち続けているのかもしれません。

 

コロンビアペソは日本円で0.037円。1万ペソで379円。計算に弱いので、桁を間違えてばかり。クレジットカードやデビットカードは店によって使えるブランドが異なります。コロンビア人はあまり英語を話さないので、注文するのも一苦労。スマホの翻訳アプリを使おうとしたらネットが弱くてうまくいかないことも。日本人の感覚からすると、時間を取らせるのが申し訳なくてあたふたするのですが、お店の人はいたって鷹揚。嫌な目にあったことは一度もありませんでした。

 

ひるがえって東京の生活を思うと、母国なのにそこそこ緊張感があります。ラッシュ時のJR改札でスイカが通らなかったり、コンビニやスーパーで行列ができているレジで時間がかかるとプレッシャーを感じて焦ります。徹底的な効率化を目指した結果、きゅうくつな社会になっているのでは。

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なんだか怖い国というイメージだったコロンビア。実際に行ってみると印象ががらりと変わりました。

 

カルタヘナゲッセマネ地区にも、黄色い蝶とガルシア=マルケス