昨年JALの「どこかにマイル」で石垣島を訪れているので、下船しなくてもいいかとも思ったのですが、港から市街地までそんなに遠くないので下りてみることにしました。
石垣島の喫茶店「海坊主」は、隣がコーヒー豆の卸売り店ということもあり、コーヒーがとてもおいしく、石垣島に滞在中は毎日のように通っていました。

カウンターに座って目の前のサイフォンで淹れてくれたコーヒーを。家族経営なのか、仲のいい母娘が店を切り盛りしています。
店内は海にちなんだアイテムの中に、手書きの文章も飾られていました。
育ちのいい悪いというのは、決してお金のある家に育つか育たないかではなく、自分が与えてもらったことに対して素直に感謝できるかどうかがその決め手になる。
高倉健の言葉です。
多くの人があこがれる飛鳥Ⅱに乗船しながらも、斜めに構えて素直に楽しんでいない私を戒めています。
クルーズの費用は自分で出しているとはいえ、好きに旅に出られるほど稼げたのは、努力や才覚というより運の要素が強い。つまり「与えてもらったこと」です。素直に感謝できない私は育ちが悪い!
「育ちがいい人は、人と関わる時に自分が得をするようにふるまわず、むしろ自分が得をしないように何かを差し出す」という文を読んだときも自戒したはずなのですが、なかなか実行できていません。
飛鳥Ⅱではプロダクションショーと呼ばれるオリジナルの舞台が上演されます。石垣島を出港した夜のショーは「ビハインド・ザ・サーカス」。ラスベガスやニューヨークから乗船したキャストによる本格的なショーだというので、楽しみにしていました。
ところが、夕方になって演目の変更がアナウンスされ、音楽監督のマーティンのショーとなりました。アルゼンチン人のマーティンは華があるし歌も上手でしたが、期待していた「ビハインド・ザ・サーカス」に比べると地味なのは否めません。
夜9時半からクルートークというQAセッションが設けられていました。どうして演目が変わったのか質問してみようかと思ったのですが、飛鳥ファンから和気あいあいとした質問が続きました。演目の変更について聞くなんて、先日のフジテレビ公開記者会見で切り込んでいた望月衣塑子記者みたいですから控えました。
そういえば、劇場だけでなくクルーズ全般でクレームを口にしていた乗客を見かけませんでした。そういう品のいい雰囲気も飛鳥の魅力なのでしょう。今回はたまたまタイミングが合って好奇心から乗っただけで、リピートはありません。飛行機のエコノミーで飛び、現地をディープに探索する旅のほうが好みだとはっきりわかったし。でも、豪華客船に乗ったら尻尾を出さずに「育ちのいい人」になりすます演技力は身に付けたいものです。