11月下旬、JALの「どこかにマイル」で福岡に行くことになりました。
誕生日旅行なので、奮発して黒川温泉あるいは嬉野温泉のちょっといいお宿を奮発しよう思ったのですが、平日も軒並み満室。全国旅行支援が始まって高級ホテルは一気に埋まったようです。「どこかにマイル」を申込めるのは1か月前からなのですっかり出遅れてしまいました。
割引があろうとなかろうと気ままに旅をしてきたので、これまで我慢してきた人に譲りましょう。まだ部屋が残っているリーズナブルな宿にして街歩きを楽しむことにしました。
先日の八丈島の旅で学んだのは、計画とか目標へのこだわりを捨てること。
東海汽船の八丈島の着岸率は88%。10日に1日強は船が来ません。野生のイルカが有名な御蔵島は63%。ドルフィンスイム愛好家とフェリーで乗り合わせのですが、御蔵島上陸を目指すのは一種の賭けで、安全策をとって三宅島にしたそうです。それでも三宅島の着岸率は92%ですから、八丈島まで行って翌朝の便で御蔵島か三宅島を目指し、それもだめなら東京に戻ることだってあります。
「せっかくお金を貯めて休暇を取ってきたのに!」と叫んだところで、風の強さと波の高さは変えられません。自然に従うことを納得して島に行くしかないのです。
電車は数分おきに到着し、コンビニは24時間開いている東京に住んでいると、そうした原則を忘れそうになります。その点、島の人々は船が来なければ来ないでそういうものだと達観しているようです。そうじゃなければ、島には暮らせないでしょう。
スケジュールにがんじがらめになっていた仕事からはそろそろ解放され、思うままに生きられるかというと、加齢による体力の衰えにおびえるようになりました。
現在の生活のリズムを作っているのは、スポーツクラブのスケジュールです。ズンバ、ラテンダンス、ヒップホップなどレッスンの時間に合わせて毎日のように通っていますが、いつまでも続けられるわけではありません。30年以上通っているうちに、ダンススタジオから引退してヨガやプールに移り、やがて退会していったメンバーを何人も見送りました。
天気も時の流れもコントロールできません。そういうことを悟るために、また旅に出ます。もちろん、いつまでも続けるわけにはいかないでしょうが、今はなじみのない土地の空気に触れるのが楽しくてしかたありません。