ウラナイ8の玉紀さんとゆみこさんの年末恒例イベント。オンラインで配信されました。
西洋と東洋、どちらで読んでも来年はけっこうおもしろい年になりそう。このまま枯れていくだけかと後ろ向きになりがちな60代の私ですが、めらめらと心の火が燃え始めました。
私が目論んでいるのは、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の道。
海外渡航ができるのがいつになるか、先の見えない状態が続いていまが、そもそも、1日20キロを40日間歩き続ける気力と体力が自分にあるのだろうか。いきなりスペインで挑戦する前に日本で練習したほうがいいのでは。
実家は真言宗だし、父と母の供養も兼ねて四国八十八か所のお遍路をすべきなのですが、心が躍りません。愛媛と岡山にルーツを持つ私にとって、瀬戸内海沿岸を歩くことは冒険というイメージではないからです。
それに、フィンランド人のアンネに先を越されています。
あれこれ検索してたどり着いたのが、八ヶ岳山麓スーパートレイル。
登山は苦手というか、わざわざ苦労して山に登る意味がわかりません。エクササイズなら、ノリのいい音楽に合わせて踊るズンバが最高に楽しいし。
山に登らず裾野を歩くなら、巡礼みたいなもの。しかも八ヶ岳周辺はフィンランドに似ています。
ウラナイ8の杏子さんのおかげで開催された九星気学の講座。
3回目は実践練習ということで、本命星と行きたい方位と旅の計画を立てます。
四緑木星の私が八ヶ岳を歩きたい、春はどうだろう…。受講生のお一人が「6月なら寅午戌の三合になります」と提案してくれました。そうだ! 夏は暑くて歩けないだろうと思い込んでいたけれど、八ヶ岳山麓なら涼しくて歩きやすいはず。いきなり長い距離を歩くのではなく、お試しなら6月が最高の季節です。
日本語の先生として外国人に教えていた時も、学生から教わることが多く「誰が生徒で先生か」と『メダカの学校』を口ずさんでいたのですが、占い講座も同じ。お金をいただくのが申し訳ないのですが、エネルギーの交流としてありがたくいただいています。占いは天の秘密を漏らすことなので、お金を介するほうがいいのです。無料で占ったり教えたりすると、思わぬトラブルが生じたりします。
そして、5月11日から10月28日は、木星が牡羊座に。ゆみこさんは「新しい自我」「挑戦」「深く考えずに行動」というキーワードを挙げました。八ヶ岳山麓なら、歩き疲れて嫌になったらさっさと尻尾を巻いてJRで東京に帰れます。
佐々木俊尚氏のこの記事にも大きく影響されました。
ロングトレイルを歩いていると、不思議な感覚が浮かんでくる。ふつうの登山だと、目標は明確だ。「山頂まであと3時間か」「あの急登をこえれば稜線だ。あと少しがんばれ」「目の前に見えるピークが山頂だろうか。早くたどり着きたい」。
しかしロングトレイルには、目標がない。いちおうは「今日はこのぐらい歩けるかな」というゴールを考えるけれど、そのゴールは決して明確な目標ではない。単なる目安の地点にすぎないのだ。いちおうの終わりはあるけれど、終わりをめざしているわけではない。
だから歩いていると意識は、「自分は永遠にこの道をたどっていくのだ」という漠然とした認知の中へと沈んでいく。どこまでもどこまでも、ただ道が前にあり、足が動く限り、旅が続いていくのだという感覚。いま歩いていることの気持ちよさだけが、意識の上を流れていくような感覚。自分がいまある状態を楽しむということ。
頂点を目指さず、ただ歩きたい。2022年6月(寅年午月)、戌の方位の冒険が楽しみです。
2019年の秋、スペインの旅でトランジットしたフィンランド空港。夕暮れだというのに青い空が広がっていました。再びフィンランドを訪れるのも叶えたい夢のひとつです。