先週、ウラナイ8の玉紀さんと杏子さんのオンライン講座「占いをお仕事に!ソロ活占い師の仕事術」が開催されました。
医療系の専門職として働き、3人のお子さんを育てている杏子さんは、まさに「スーパー主婦占い師」。私とはまるで接点のない生き方ですが、占いという共通項があるからいつも話は尽きないのです。
そして「ソロ活サイボーグ」の玉紀さん、コロナという逆風をものともせず次から次へと新しい企画を立ち上げています。
かのボブ・ディランだって高校の講堂でロックンロールを演奏した時は、校長にマイクをオフにして幕を閉められるという屈辱を味わったし、グリニッジビレッジのクラブに出演を果たしてもレコード会社のオーディションには落ち続けました。
それでもディランは「来たバスにとりあえず乗る」タイプでした。グループを組まないと演奏できないロックに見切りをつけ、ギターさえあれば自分が作った曲を自由に歌えるフォークに活路を見出します。まさにソロ活の自作自演ミュージシャン。
代表曲の「ライク・ア・ローリング・ストーン」は、「いい気になって転がって来てどんな気分だい?」と罵倒するかのようで、「転がってこそ人生、同じところに留まって苔なんか生やしてどうすんの?」というメッセージが伝わってきます。
石とか流れとか、メタファーを多用するのも曲と占いの共通点。
ボブ・ディランほどの才能があれば、そういう生き方も可能だと思っていました。でもウラナイ8に参加したことで、ジャンルと規模は違うものの、それぞれのレベルで実行できる気がしてきました。ディランは時代ごとに演奏スタイルを変え、組むミュージシャンも変えてきました。無名時代から一緒にやってきたバンドは結束は固いものの有名になると人間関係が紛糾して解散するものですが、ディランは「今はこういう曲をやりたいのでこのミュージシャンと組む」というゆるいつながりで何十年もやってきています。70年代に乗り降り自由のバスでコンサートキャラバンに出た『ローリング・サンダー・レビュー』、当時は失敗だったと言われましたがようやく時代がディランに追いついてきました。
「とりあえず来たバスに乗る」は去年の夏、ウラナイ8の1周年記念イベントで出たキーワード。 bob0524.hatenablog.com
この一年、コロナで活動が制限されましたが、孤立感もなく過ごせたのはウラナイ8というバスに乗っていたから。
ウラナイ8で私は最年長ですが、年寄りが嫌われるのは「昔話、自慢、説教」をしてばかりだから。占いという共通のテーマがあれば、そんな話をしている暇はありません。せっかく同じバスに乗ったのですから、なごやかで楽しい乗車時間を過ごしたいものです。