オリンピックを巡るドタバタを見ていると「ホワイト・エレファント」という言葉を思い出しました。
昔、タイでは白い象は神聖な動物とされ王だけが乗ることができました。しかし、餌代が高いので王は気に入らない家来に白い象を与えます。家来は乗ることができず、餌代だけがかかり、かといって捨てることもできず困り果てます。
コロナ禍のオリンピックはまさにホワイト・エレファント。
83歳から84歳への老老交代で日本の旧態依然とした体質が世界に拡散されました。80を過ぎても権力や名誉欲を持ち続けられるなんて、すごいことですが。
アメリカだって新大統領のバイデンは78歳。でも、副大統領にカマラ・ハリスを据え、妻のジル・バイデンはファーストレディとなっても教師として働き続けるそうです。
就任式に22歳の女性詩人アマンダ・ゴーマンを選んだのも妻の助言があったから。
Amanda Gorman reads a poem at inauguration
「老害」がキーワードになり、この記事が目に入ってきました。
老人が尊敬されるなんて昔話。平均寿命が延びて老人だらけになり、老人固有の知識なんて何の役にも立たない世の中に。そもそも老人に聞かなくても情報は簡単に手に入るし、時代の変化に対応するのは若者のほうが得意。介護なしで生きていけない老人が巷に溢れ財政を圧迫する中で、どうして若者が老人を尊敬できるだろうか、といったことが書かれています。
若い人だっていつかは必ず老人になるのだし、若者だって他人事ではないと結ばれていますが、そんな何十年先のことより今の生活を考えるので精一杯という人が大半なのではないでしょうか。
6老人と呼ばれる日が着々と近づいている私。誰にも迷惑をかけず、ひっそりと死ねたらいいのですが、うまく行く保証はありません。
少なくとも「老害」と指さされるような事態だけは避けたい。欲張らずひっそりと生き、若者が進む道を邪魔しない老人を目指します。
ウラナイ8の玉紀さんが新プロジェクト「ソロ活占い師の仕事術」を始めました。
玉紀さんが挙げているキーワード。
「自由平等」「自主独立」「共存共栄」「肩書き関係ない交友関係」「未来を拓く」
ソロで活動しながら、出入り自由でゆるやかにつながる。こういう形が求められる時代です。世間を騒がせる老害を反面教師としながら、ひっそり参加します。
長崎の孔子廟。孔子が「孝」を説いたのは、介護を経験しなかったからだという説に思わずうなづいてしまいました。昔の老人は寝たきりになる前に寿命を全うすることが多かったのでしょう。
中国政府は当初、コロナのワクチンを接種できるのは18~59歳という年齢制限を設けていました(徐々に高齢者にも広げています)。安全確認のためにさらなる臨床試験を待たなければならないと説明していましたが、社会に貢献しない老人よりも働き盛りを優先したのではないのでしょうか。