翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)、ビジネス記事翻訳。副業で外国人に日本語を教えていましたが、2019年3月で卒業。フィンランドが大好き。ウラナイ8所属。

東洋占術をめぐる冒険

占い師に求められるのは、まず当てること。話を聞いてほしい、共感してほしい、あるいは叱ってほしいという要望もあるでしょうが、一般には迷っていること、悩んでいることを占ってもらい、占い師の言うことに従った結果が吉であれば「当たった」ということになるのでしょう。でも占いは百発百中ではありません。占う側からこんなことを言うと自己弁護になりますが、当たらない占いにも意味があります。

 

そんなことを考えたのは、ウラナイ8のサイトの特別企画「わたしと占い」、今週の火曜日を担当したからです。

uranai8.jp


uranai8.jp

 

占い師に夫の仕事運を上げるために風水調整を勧められ、「そんなまだるっこしいことをやるぐらいなら、私が稼ぐ!」とハートに火がついたという話。

 

ゆみこさんのツイートに共感。

 

対面鑑定をやっていて最も困ったのが「片思いの彼を振り向かせるには?」「いやな上司を配転させるには?」といった、他者を動かしたいという依頼です。

 

玉紀さんの反応。

 

そして怒涛の勢いでブログまで。

lady-joker.com

 

「そんなん絶対無理!」と言い続けて、大いなる権威のようなものに抵抗して反抗するのは、わたしにとってあまりにも当然で、息をするように当たり前の簡単なことなのですが、それだけでは食べていけないし生きていけないんですね。

 

「女の幸せはよく稼ぐ夫のサポートをして、子供をしっかり育てること。人生の幸せは家族と一族の繁栄」みたいな解釈にうんざりしているのは、きっとわたしだけじゃないはず。だったら、もっと現代人に即した解釈や切り口から、もっと役立ってもっとたくさんの人にハラ落ちするような形で、東洋ベースの占いを提供したらいいんじゃね?と考えたのが、だいたい10年前のアラフォーのわたしです。あれから10年。あっというまの10年でした。

 

対する私は10代からずっと西洋かぶれで生きてきて、編集者に言われて40代半ばから占い学校に通い始めました。古臭い東洋占術でも、中高年向けの女性誌には一定のニーズがあるのだからとりあえず学んで斜陽の編集業界で生き残ろうという欲深い作戦。

 

いや、私だって若い頃は理想に燃える面もあったのです。「額に汗することなく株で稼ぐなんてけしからん! ウォール街を占拠せよ!」に共感したし、学校を出た後は誰にも経済的に依存したことはありません。

 

でも社会が変わるのを待っていても、その前に死ぬかもしれない。今のシステムの中で最大限にメリットを享受し豊かになり、それから次世代のための使い方を考えたらいいんじゃない?

 

私は清濁合わせ飲む偏財(禄存)が強い命式です。しかも40代から偏財の大運に入っていました。東洋占術、当たってる!

 

まついなつき先生が始めた西洋占星術とタロットのウラナイ・トナカイがお店を畳むことになって、東洋占術も取り入れたウラナイ8が生まれました。しかし、伝統的な東洋占術が理想とする女性の生き方を体現しているのは杏子さんぐらい。「早く嫁に行け、子供を産め」から外れたメンバーばかりです。

ウラナイ8の東洋チームを動かしているのは「女はこうあるべき」という呪縛から自由になる占術もあっていいんじゃないかという考え方。東洋占術の鑑定現場で憤然としている女子の受け皿になれたらと願っています。

 

占い師が的外れなことを言うなら、占いに行かなくてもいいじゃないかと思うでしょうが、わざわざお金を払って場を設けることに意味があります。雑誌の占いが外れていてただ読み飛ばすだけですが、対面鑑定でまったく腑に落ちないのなら、何に自分は違和感を抱くのかを追求し、心の声に従って生きる契機となります。

 

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スペイン・セビリアの旧市街にはこういう細く入り組んだ道が多く、あてもなく散歩しているだけで楽しい。目的地に最短の時間で到着しなくていいのが旅の醍醐味。人生だって同じで、当たる占いばかりじゃつまらない。