毎日、何かに追われているのは、すぐやらずに「ま、いいか、明日やれば」とずるずる先送りしているから。
その悪癖を直すためにライフハック系の本をあれこれ読んでいます。
先送りせずにすぐやる人に変わる方法 (中経の文庫 さ 17-1)
- 作者: 佐々木正悟
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版
- 発売日: 2011/11/25
- メディア: 文庫
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とても読みやすく、ヒント満載の本でした。
トム・ソーヤのペンキ塗りのエピソードが紹介されています。
ペンキ塗りを言いつけられたトム・ソーヤ。本当は面倒でたまらないのに、あえて楽しそうに仕事にとりかかります。
すると友達が「自分にもやらせて」と頼んできます。しめた!とばかりにすぐ交代するのではなく、「こんな楽しいこと、人にやらせたくない」ともったいぶって、次々と貢物が集まり、ついには行列が。
十分な人員が集まったところでトム・ソーヤはペンキ塗りを友達に任せることにしました。
「同じ行為でも、面白いと感じることもできるし、面白くないと感じることもできる」というのがこの本の教えです。
つまらない作業も「楽しい!」と思い込めば、先送りすることが少なくなります。
日本語学校の作文クラスの準備、この逆をやっていました。
好きで始めた仕事なのに、いつのまにか重荷になっています。
思えば、昔から私は外国好きでした。
中学の同窓会で「外国人に日本語を教え始めた」と言うと、元同級生に「修学旅行で九州に行った時、アメリカ人の旅行者に話しかけていたよね。ぴったりの仕事だと思う」と言われました。つたない英語でも、実際にアメリカ人に通じたことがとてもうれしかったのを覚えています。
毎週、外国人に囲まれて「先生」と呼ばれている。40年後にそんな仕事をしていると中学生の私が知ったら、小躍りして喜ぶことでしょう。
しかし、現実には、学生が書いた作文の束を前にして「あー、面倒くさい」と思うことも。繁忙期になって学生の数が増えると、やたらと時間がかかるし「こんな仕事、始めるんじゃなかった」と後悔します。
そもそも日本語教師になったのも、本業である雑誌の原稿書きが少なくなって暇を持て余すのがいやだったから。そして、どうせ働くなら外国人相手の仕事がいいと思って選びました。
それなのに、3年目を迎えて初心を忘れてしまい、外国人とのコミュニケーションという楽しさを忘れてしまっています。
40年前の学生時代、メールなんてありませんでしたから、外国人とペンフレンドになって手紙を交換している人もいました。外国人と交流したいものの、英語を書くのが面倒で手を出さなかった私。
日本語学校なら、外国人のほうが日本語を使ってくれます。面倒だなんて思ったら罰が当たります。
東洋占術では、五行の「木」が外国や遠方を司ります。自然界では「風」。外部の風が入ってこない閉鎖的な状況では、気がよどみます。