日大アメフト事件は日本社会のゆがみを象徴しているからこそ、延々と報道されているのでしょう。
「自分にはこの組織しかない」と思い詰めると、上からの理不尽な欲求にも従ってしまう。
とても不健康な状況です。
アメリカの部活動はその点、ぐっと自由でシーズンごとに複数の部活動に参加できるそうです。
フィンランドでは、学校とスポーツ活動は完全に切り離されています。
学校で居場所がなくても、地域のスポーツクラブで活躍できれば、楽しく暮らせるでしょう。
私は日本的な組織に属するのが苦手で、学校が大嫌いでした。
働かなくてはいけないと刷り込まれていたので、就職をしましたが、本当に嫌でした。
フリーランスとして働き始めて、ストレスから解放されました。
そして、日本語学校で教え始めて、失敗続きで胃が痛くなる日々を過ごしましたが、何とかやり過ごしたのは、本業じゃないし、いつでも辞められるから。それにいくら日本語教師としての評価が低くても、私のすべてが否定されるわけではないという開き直りもありました。
日本語学校は学生も教師も出入りが激しく、次々と去っていきます。そんな職場だから組織からの圧力を感じることはありませんでした。
新卒一括採用、定年まで勤め上げるという日本社会のシステムは経済成長の時代ならうまくいったでしょうが、今はそんな時代ではありません。
仕事だけでなくお付き合いでも気楽に付き合い始めて、合わないとわかったら距離を置けるような関係にしたいものです。
釜山の海洋博物館。タツノオトシゴが地球を支えています。日本地図は北から南までつながっていて、かなりいい加減ですが、それが海外から見た日本なんでしょう。小さいことに目くじらを立てずに、大らかに受けいれたいものです。