精神科医の春日武彦氏の『鬱屈精神科医、占いにすがる』を読んだのがきっかけなのか、占い関連の新規仕事が入って来るようになりました。
そして、昨年に続き今年も、天海玉紀先生のお力添えにより、冬至にウラナイ・トナカイで易の講座を開きます。
12/21 「一陽来復!易で占うあなたの2017年」
http://lady-joker.com/20161221-eki/
易の原理を簡単に説明して、あとは参加者全員が実際に卦を立ててみます。
陰陽の6爻が重なって64卦となる易は、シンプルなようでいて、とてつもなく奥が深い卜術(ぼくじゅつ)です。玉紀先生からお声がかかり、易を教えるようになったのですが、浅学菲才の私に務まるのかという恐れは常に胸の中にあります。
でも、私にとっての易神は、占う者のレベルによってメッセージの難易度を変えてくれるオープンマインドでジョークが通じます。陰が陽に転じる冬至に、一年に一度のお力を貸してくださいとお願いしています。
前回のエントリーで、個人鑑定でオリジナルストーリーを作るのは苦手だけど、パターンメイドならできるという話を書きました。
横浜中華街で週1回、占い鑑定をしていた時、超ベテランという触れ込みの占い師が入店しました。
大声なのでいやでも耳に入ってくる決まり文句が「あんたは運がいいよ!」。凶運を告げることはまったくありませんでした。
「人は自分が聞きたいことだけを聞く」
ジュリアス・シーザーの時代から言われてきたことです。
わざわざ鑑定料金を払っているのに、悪いことは聞きたくない。だから占い師はついつい「あなたは運がいい」「今までは悪くてもこれから良くなる」と言いがちです。
対面鑑定で、最も困ったのが、引っ越しが決まった後の方位鑑定。
九星気学で大凶方の暗剣殺や五黄殺だからといって、すでに頭金を払ってローンを組んでいる人に「大凶だから引っ越してはいけません」と言い放つには度胸が要ります。
「使者の首を打つ」ということわざがあります。
アルメニア王のティグラネス2世は、ローマとの戦いで敵将が到着したという悪い知らせをもたらした使者の首をはねました。そのため彼に真実の知らせを伝える使者はいなくなりました。
真の占い師なら、悪い知らせも伝えるべきです。アドラーの「嫌われる勇気」じゃありませんが、鑑定結果を淡々と伝えなくてはいけません。
長い一生、すべてを勝ち続けることはできません。一年ぐらい負けても、すぐに取り返せます。だから、使者の首を打つようなことをせず、かといって、使者に言われたことを鵜呑みにするのではなく、使者が持ってきた知らせが自分にとって何を意味するのか考えてください。
冬至で占う一年の成り行き、真摯に天の声をお伝えしたいと思います。
観音崎の走水神社にある河童大明神。
走水神社は、日本武尊(やまとたけるのみこと)と妻の弟橘媛命(おとたちばなひめのみこと)を祀り、縁結びの神社として知られています。恋愛や結婚に限らず、すべての出会いはご縁によるもの。冬至の年筮講座での出会いを楽しみにしています。