翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

出会いが出会いを呼ぶ

ニューヨークの留学から帰ってきた大学4年生の齋藤慎之介さんとランチをご一緒しました。

齋藤さんと最初にネット上でコンタクトしたのは昨年の9月です。
シカゴから来たカウチサーファー、マイケルからAirbnbの話を聞いて興味を持ち、NHKの実践ビジネス英語でAirbnbが取り上げられたことから、あれこれ調べているうちに齋藤さんのブログにたどり着いたのです。

齋藤さんのブログ。
http://nosumaru.com/

昨年9月の私のブログ。
「人と巡り会うためには、Airbnbよりカウチサーフィン」
http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20140928/1411868772

この頃、齋藤さんはニューヨークでの留学生活を始めていました。
帰国したら一度お会いましょうとのことだったのですが、無限の可能性が広がっている大学生とそろそろリタイアを考えている私ではいくらなんでもミスマッチでは。

しかし、フィンランドの18歳のヘンリク君とあれほど気が合ったのなら、日本の22歳とでも大丈夫かもしれないという気になりました。折しも齋藤さんはカウチサーフィンと並行してAirbnbを始め、素敵な部屋の写真をFacebookにアップしました。カウチサーフィンとどう違うのか、実際のところをぜひ聞いてみたい。
そして、うちには子供がいないため、ヘンリク君が同世代の日本人と知り合う機会を作ろうと、友人の息子さんに会ってもらいましたが、齋藤さんのような知り合いがいれば、フィンランドの若者が来た時に紹介できます。

齋藤さんに実際にお会いすると、話が弾んで時間があっという間に過ぎました。仕事の打ち合わせとかではなく、純粋にお互いがこれまでやってきたこと、考えていることなどを話したり聞いたりしていくうちに、今後の方向性もはっきりしてきます。

知的なイメージの強い齋藤さんですが、高校時代は野球選手だったそうで、ショートで1番。うわっ、鳥谷選手と同じやん!
ヘンリク君とも野球で盛り上がったし、これまで阪神タイガースに費やした膨大な時間もまったく無駄というわけではなかったのです。

気がついたら2時間ほどが過ぎていて、日本語教師養成講座があるために、切り上げなくてはいけないぐらいでした。

たしかに齋藤さんと私はかけ離れた年齢ですが、「見も知らずの外国人を自宅に泊めるなんて信じられない!」と絶句する同世代より、カウチサーフィンのホストをやっている若者のほうが話が合うのです。

占い学校の四柱推命の講座で、人生に起こることは連続していて、一つのことが起これば、そこから新たなことが派生するといった考えを学びました。

人との出会いは、また別の出会いを呼びます。誰かを紹介してもらうという意味ではありません。おもしろそうな人と会ううちに、別のところから声がかかったりするのです。

風水や吉方取りで運気を上げることもできますが、最大の開運法は、人と会うことです。といっても、誰でもいいわけではありません。運気を吸い取る人もいますし、「この人脈を利用してメリットを得よう」という欲が相手に見えてしまうと、人は離れていくものです。

この3年間のフィンランドとの関わりの始まりは、私が自宅でホストしたカウチサーファー第1号のスザンヌ。2013年の2月のことです。

「東洋を究めれば西洋に通じる」
http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20130228/1362011286

スザンヌと過ごしたのがあまりにも楽しかったので、フィンランド人を次々とホストして、私がフィンランドを旅した時は彼らのお世話になりました。

ヘンリク君が通った渋谷の日本語学校からホストファミリーの依頼があったのは、カウチサーフィンのサイトを通してでしたが、私はひそかにスイス人のナタリアが呼び込んだ縁だと思っています。
フィンランド人ではないナタリアを今年5月にホストしたのは、海外(ミャンマー)で母語(フランス語)を1年間教えて帰国する途中という経歴に興味を抱いたからです。ナタリアとの相互レファレンスでは、そのことに触れてあるので、渋谷の日本語学校の担当者が私のことをホストファミリーにふさわしいと判断した可能性は高いと思います。

ジュネーブからの風」
http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20150510/1431220122

ナタリアとの出会いがヘンリク君の3週間のホームステイへとつながり、シカゴのマイケルとの出会いによって齋藤さんのブログを知り、アメリカ留学から帰国した齋藤さんにお目にかかることができたわけです。

出会いは出会いを呼ぶ。そうした連続性を活用できれば、人生はぐんとおもしろくなるはずです。


アメリカ留学のお話を聞くのにふさわしい場所ということで、新宿3丁目のブルックリン・パーラーへ。