翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

「盲点の窓」を開ける占い

「占い師が不幸だったり、貧乏なのはなぜか?」と、よく聞かれます。

「いくら占い師でも自分のことは客観視できないから」というのが一つの答えです。
占い師も自分のことを占いますが、よほど覚醒した占い師でないと、自分について適切な質問が作れないのです。

いい質問には、いい答えが返ってくる
d.hatena.ne.jp

先日、タロットバー・アーサの8周年記念パーティで天海玉紀先生に占っていただきました。
お祭り企画なので、本格的な鑑定ではなく、1枚引きタロットです。今年の予定や気になっていることについて次々と質問しました。
「何月にここに旅行に行くので成り行きは?」のような質問は、すっと答えが出るのですが、悩みを質問すると支離滅裂になってしまい、玉紀先生がスパッと整理してくれます。

そのうちの一つが「ズンバをあと何年続けられるか?」。

スポーツクラブの休館日以外はズンバやラテンダンスなどのスタジオプログラムを楽しんでいますが、同世代のメンバーが次々と脱落。ロッカールームで顔を合わせると「足が痛くなるからスタジオは週に1本だけ」「足腰に負担のかからないマシンで運動している」などと言います。

老化は止められませんから、いつかはスタジオのエクササイズをあきらめざるを得ません。それが2年後なのか、10年後なのか? そんなふうに考えていたので、「いつまで?」と質問したのです。

「タロットで時期を占うのはむずかしいですね」と玉紀先生。
そこで、ズンバができなくなることを踏まえて「この先、どんな運動をすればいいか?」という質問に変更しました。

出たカードは、メジャーアルカナのJudgement(審判)でした。
キリスト教の「最後の審判」、天空からラッパを吹きならず天使と墓からよみがえった死者が描かれているカードです。

伊泉龍一先生のタロット講座では「役に立たなくなっていたものが、再び意味を持つ」「呼びかけに気づけば、眠らせていた潜在的可能性がよみがえる」といった視点を教わりました。
「審判」のカードが出たら、想像力を使って自分の人生を見直すこと(リビジョン)で、何かが見つかります。

そういえば、スポーツクラブに入会したのは、もともと水泳のためでした。
水泳なら年を取っても続けられます。スタジオが忙しくてプールにはご無沙汰していますが、週に1回ぐらい泳いでみるのもいいかもしれません。ゆっくりだったら、1キロぐらい泳げます。

そして、水泳をやっていた頃、ヨガも習っていました。地下鉄サリン事件が起きて、通っていたヨガ教室が立ちいかなくなりました。「オーム」とマントラを唱えて瞑想もしていたからです。

スポーツクラブにもヨガクラスはありますが、ポーズを習うだけで物足りなく、エアロビクスにシフトしたのです。
昨年の11月から隣の駅のヨガ学院に入会しています。今はチケット会員で月に1、2度のレッスンですが、増やしていくのもいいかもしれません。

水泳とヨガを復活させれば、老後も運動不足にならなくてすみそう。
当たり前の結論ですが、「ズンバがそのうちできなくなる、あと何年続けられるだろうか」と悲観的な質問にとらわれていると、そこまで考えが回らなかったのです。

玉紀先生の一言で質問を変え、「復活」のカードが出ることで一気に解決して、晴れ晴れしました。
ジョハリの窓」の4つの窓で「盲点の窓」は、他人にはわかっているけれど自分にはわかっていない領域を指します。「未知の窓」。占いを活用することで次々と窓が開きます。


「審判」のカード。左がウェイト・スミス版。右のボヘミアン・キャット・タロットでは猫の魂がよみがえっています。