九星気学では、「あなたはこんな性格」ではなく、「あなたがこんなことをしたら運気が上がる(もしくは下がる)」ということを示す占術です。
いわゆる吉方取りの方位は巡り来る暦に基づいた年盤・月盤・日盤から導かれますが、日頃の生活態度などは、生まれた年月日によってある程度定まってきます。
本命星が四緑木星、あるいは巽宮傾斜の人は、旅に出ることが開運へとつながります。私もその一人です。
英語に、Itchy feet(イッチー・フィート)という言葉があります。
直訳すると、「かゆくてむずむずする足」ですが、「どこかへ出かけたくてしかたがないという気持ち」「旅をしたいという抑えがたい衝動」という意味です。
日頃の私は、ほぼ引きこもりに近い生活を送っています。
昔はライターとして取材や打ち合わせで出歩いていたのですが、今は原稿のテーマの半分ほどが占いだし、電話とパソコンがあれば自宅でだいたいの仕事は片付きます。
外出は週1回、横浜中華街に鑑定に通い、おもしろそうな占術講座があれば出席し、あとは友人と会うぐらいです。
ずっとこうした生活をしていると、徐々に運が落ちてくるのですが、うまいぐあいに私はItchy feetの持ち主なのです。
同行者がいてもいいし、一人旅も苦になりません。海外の旅は刺激的だし、国内の旅も新しい発見がたくさんあります。
文化大革命で占いが弾圧されたため、多くの占い師が国外に逃れたため、東洋占術の本場は台湾や香港です。この二つの場所は何度行っても飽きません。
そしてこの11月には、シンガポールに行ってきます。華僑の手により作られた国ですから、計画的に風水調整されているはずです。
旅行に行くとけっこう物入りだし、節約のためには旅を控えるべきかもしれませんが、旅の費用は何倍にもなって戻ってきているような気がします。