翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

氷上の8、砂上の曼荼羅

冬至の日に受けた玉紀さんのインナーチャイルドカードセッション、2023年に到達すべき場所はクリスタルの8でした。 uranai8.jp 氷の上でひたすら8を描く練習。どんなに完璧に描いても、翌日はまたまっさらな氷となり、ゼロからのやり直しです。 これで連想し…

神様の御用聞き

今年も押し詰まって来ました。心はもう新年に飛んで、初詣に思いを馳せる人もいることでしょう。 易者として冬至に年筮を立てていると「早稲田の穴八幡宮にお参りしますか?」とよく聞かれます。冬至から翌年の節分まで一陽来復のお守りとお札が授与される神…

きれいなティーカップは使えるうちに使っておけ

住んでいるマンションの管理人さんは、定年退職後っぽい男性が多かったのですが、若い女性に替わりました。彼女の提案なのか、ゴミ置き場に自動センサー照明が取り入れられ、掃除道具はそれぞれラベルがついた場所に整然と並べられるようになりました。 住民…

大いなる所有への第一歩

今年も無事に冬至を迎えることができました。 コロナのため年筮の回はZoom開催が続いていたのですが、今年は久々に新宿でリアル開催できました。 ずっと年筮の回を開催してくれる杏子さんがまさかの事態で欠席となりましたが、玉紀さんが替わりに来てくださ…

『末期ガンでも元気です』著者ひるなまさんを悼む

大腸の末期ガンの闘病記をネットで見かけ、ウサギの絵柄に惹かれて最初のあたりを読んでいました。著者の漫画家、ひるなまさんが亡くなったというニュースを読み、単行本化されていることを知り、最後まで読んでみました。 定期的な健康診断ぐらいしか病院に…

越山の旅

12月初旬、新潟を旅しました。 JALの旅が多いのですが、今回は上越新幹線。JR東日本の新幹線と宿泊がパックになったツアーで全国旅行支援を使わせてもらいました。代金が40%割になるのに加えて、夫婦で2泊したので3000円×4の1万2000円のクーポン付き。旅…

与える人、与えられる人の器

スペイン巡礼に向けて読んだ本。 著者の森知子さんは旅先で知り合ったイギリス人夫と劇的な結婚をして、9年後に離婚。心の傷を癒すためにスペイン巡礼へ。サンティアゴ・デ・コンポステーラに加えて西の果てのフィステーラまで歩いた44日間の痛快な記録です…

2023年は60年に一度の癸卯(みずのとう)の年

気がつけば今年も残り少なくなってきました。 東洋占術では年の切替わりは立春です。世間の「明けましておめでとうございます」とは1カ月ほどずれるのですが、占いは先を読むもの。新年を迎えるムードが高まっている今、2023年を予測してみるのも悪くありま…

佐賀県庁で国の光を観る

先月末の福岡経由の佐賀旅行。すっかり佐賀が気に入りました。 編集・出版業界のフリーランスの間で佐賀に移住するという話をちらほら聞いたことがあります。リモートで仕事をして、東京に来る必要があればアクセスが抜群に便利な福岡空港を利用できます。嬉…

日本人はやっぱり勤勉

62歳の誕生日を迎えて、厚生年金がもらえることになりました。会社員だったのは数年間なので微々たる金額。繰り下げるのも面倒で、規定通りに受給することにしました。ヒップホップを踊る年金受給者です。 隣の駅の年金事務所に行くのは3年ぶり。母が亡くな…

誕生日にギフトを配る

11月下旬、誕生日を迎えました。 年を取ると誕生日があまりうれしくなくなります。特に還暦を過ぎてからは、おめでとうと言われても「何がめでたいものか、老いていくだけなのに」と思ったものです。 『DIE WITH ZERO ゼロで死ね』を読んで考えが変わりまし…

戦略的に縮む

ガス給湯器の故障に気がついたのが11月1日。翌日には点検の人が来てくれて、応急処置をしてくれましたが、新しい給湯器の年内納品はあやしいと言われました。 bob0524.hatenablog.com エコキュートなら在庫があると聞いたのですが、ガス管のカバー部分が欠…

供養の形は人それぞれ

サンティアゴ・デ・コンポステーラの道を歩く準備は、長時間歩くトレーニングだけではありません。 体験記を読んでいると、一人で歩いていても、道中や巡礼者用の宿で「何のために歩くのか」を話し、聞く機会が多いようです。カトリックの信者でないのにスペ…

未来は暗くても、歩き続ける

23年使ってきたガス給湯器が壊れ、なんとか在庫があって取り替えてもらえることになりました。新しい給湯器も同じぐらい使えたら、次の交換時、私は80代になっています。ここで暮らし続けているのか、そもそも、この世にまだいるのか…。 bob0524.hatenablog.…

当たり前が当たり前でなくなる未来

寒くなってきたので皿洗いにお湯を使おうとしてスイッチを入れたのですが、ちっとも温かくなりません。 そういえば数年前に、給湯器の替え時だとチラシが投函されていました。壊れてもないのに交換するのがもったいなくて、使い続けていたのです。 夫も私も…

自分に呪いをかけてはいけない

スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼にあこがれて、山に登る練習を始めました。 八丈島では勢いで八丈富士に登頂。「八丈富士に登れないようではピレネーは越えられない」と自分を追い込んでいました。 bob0524.hatenablog.com なぜ、あそこ…

あえて場違いなところに身を置く

日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会のイベントは、とても楽しかったのですが、面識のないグループに参加したり、初めてのことをするのには勇気が要ります。 8月から始めたヒップホップは、4か月目となりました。 bob0524.hatenablog.com 老婆がヒップホ…

八王子ワンデー・カミーノ

スペイン巡礼について調べていると、「日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会」という団体を知りました。カミーノとは、スペイン語で道。日本人向けに巡礼の情報を発信しているNPO法人です。 巡礼の説明会や報告会などに加え、ワンデー・カミーノとして東京…

捨てるための旅

旅の計画を立てていると、あっという間に時間が過ぎます。それだけ楽しいからでしょう。 前回のスペインの旅で、風車の街カンポ・デ・クリプターナ駅で出会った日本人のご夫妻は、ホテルや列車の予約はすべて旅行会社にお任せしたそうです。次のマドリッド行…

コントロールしない生き方

11月下旬、JALの「どこかにマイル」で福岡に行くことになりました。 誕生日旅行なので、奮発して黒川温泉あるいは嬉野温泉のちょっといいお宿を奮発しよう思ったのですが、平日も軒並み満室。全国旅行支援が始まって高級ホテルは一気に埋まったようです。「…

八丈島、積善の宿

一人で泊まる宿を選ぶときは、親切で感じがいいかどうかを口コミでチェックします。きれいな部屋でコストパフォーマンスがいいに越したことはありませんが、旅先で冷たい対応をされると一気に心細くなるからです。 八丈島では港近くの民宿に泊まりました。竹…

山をなめるな! 八丈富士登頂記

マリンスポーツの趣味がないので、八丈島では温泉巡りと登山をしました。 登ったのは、八丈富士(西山)。 標高854メートル。初心者にはややハードルが高いのですが、登山口から火口分岐点までは階段とスロープが整備されています。 そしてスペイン巡礼の最…

島旅の楽しみ

八丈島に来ています。 竹芝桟橋を夜に出航し、翌朝に八丈島着。 船乗りの家系なので、船上でも安眠。船の揺れがまるでゆりかごのようでした。 東京と八丈島を結ぶ橘丸。船窓から日の出を拝み、快晴の航海です。 港には宿からの迎えの車。とりあえず荷物を預…

斜陽の国、黄昏の人生

いよいよ旅行割が開始。うかれたいところですが、宿泊料金は高騰しそう。 40年ほど前、大学のゼミ旅行で東南アジアに行き、物価をとても安く感じました。 なにしろ当時は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の時代。学生には分不相応な高級ホテルに滞在したの…

体重の10分の1の荷物

スペイン巡礼のガイド本や体験記で「バックパックの重さは体重の1割」という原則を学びました。私の場合は約5・5キロとなりますが、現地で調達する飲み物や食料も持ち歩くことを考えれば、5キロ弱に抑えたいところです。 国内旅行ではかなり荷物を軽量化…

高尾山にピレネーを感じ、巡礼の心を学ぶ

いつかはスペインの巡礼路を歩いてサンティアゴ・デ・コンポステーラへ。 bob0524.hatenablog.com 「いつかは」なんて悠長なことを言ってたら、一生行けないかも。年を重ねるにつれ老いの坂道を転がり落ちています。とりあえず来年の秋に行くつもりで準備を…

すべての母には毒がある

シスターフッドに興味を持ったのは、岡田育『我はおばさん』を読んだから。 母と娘の関係はどうしてもこじれる。だからこそ、縦の関係じゃない斜めの関係、血縁の伯母さん・叔母さんに加えて通りすがりのおばさんの存在が女の人生を救うことがあります。 NHK…

ウ・ヨンウ弁護士のシスターフッド

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』に夢中です。 共感性が乏しく、他者の感情を想像できないのが自閉症の症例の一つ。そんな障害を抱えたヨンウが弁護士として成長していくのがドラマの見所です。 ヨンウの幼少期のエピソードが随所に挿入されます。 男手一つで障…

国力とエンタメ業界

日本語教師養成講座で「言語の学習者の数は国力に比例する」と習いました。 日本語ブームが起きて大量の留学生を日本に送り込んできたベトナム。技能実習生の劣悪な労働環境が知れ渡ったのに加え、円安で日本語を学ぶ学生は大幅に減っているそうです。 私が…

マジックリアリズムとドラマの脚本

NHK朝ドラ『ちむどんどん』がようやく終盤。 半年間の長丁場ですから、帳尻合わせの回ができてしまうのはしかたがないのでしょうが、斜め見していても首をかしげることばかり。毎朝の感動までは要求しませんが、あまりにも安直な展開が続くと、このドラマは…