翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

牡羊座木星と寅午戌のパワーで八ヶ岳を歩いてみよう

ウラナイ8の玉紀さんとゆみこさんの年末恒例イベント。オンラインで配信されました。 lady-joker.comえ 西洋と東洋、どちらで読んでも来年はけっこうおもしろい年になりそう。このまま枯れていくだけかと後ろ向きになりがちな60代の私ですが、めらめらと心の…

見果てぬ夢のサンティアゴ・デ・コンポステーラ

出会った人、本や映画、ドラマがつながって、これからの人生で成し遂げたいことが見えてきます。 このところ毎晩のように観ているネットフリックスの『グレイスとフランキー』。 グレイスの元夫のロバートは弁護士を引退後は、元の劇団に入って活躍します。…

旅のサブスクで気分はニューヨーカー

旅のサブスクというフレーズに惹かれて、HafH(ハフ)を始めてみました。といっても一番安いライトプラン(月額2980円)です。 www.hafh.com コロナが収まったら、日本各地でのワーケーションを本格的に始めたいので月額9800円のスタンダードプランも検討し…

旅は人生の縮図

このままコロナが落ち着いて気ままに旅に出られる日を待ち望んでいます。でも加齢とともに旅行するのがおっくうになるだろうし、経済事情が暗転すれば旅の予算を出すのが苦しくなるかもしれません。 メイ・サートンに『一日一日が旅だから』というタイトルの…

一心同体の物とだけ暮らしたい

この秋に読んだ『わたしに会うための1600キロ』。 メキシコ国境からカナダ国境までの全長1600キロの山道を若い女性が一人で3か月かけて歩き通すという計画です。 bob0524.hatenablog.com 著者のシェリル・ストレイドは歩き通すことで、破綻しかかっていた人…

貧乏舌の幸福

美食家ではなく料理もあまり得意ではありません。 母は専業主婦で、兄のリクエストでしょっちゅうフライや天ぷらを揚げていましたが、私は油の後始末が面倒なのでもっぱら店で買っています。 食のこだわりがないので、なんでもない食事がとてもおいしく感じ…

飛騨高山ワーケーション事情

コロナがそろそろ落ち着いてきて、静かなワ―ケーションを実施。 泊まるならサウナと水風呂があるドーミーインが最高。共立メンテナンスががドーミーインの上位ブランドのラビスタ函館、沖縄ビーチタワー、ウェルネスの森伊東、高山桜庵の4か所でワ―ケーショ…

国それぞれの家族観

引き続きエリザベス・ギルバートの本から。 彼女がインドネシアのバリ島を再訪したのは、治療師にして手相観のクトゥに「ここに戻って来て3か月か4か月、住む」と予言されたことがきっかけでした。 バリ島で出会ったもう一人の治療師がワヤン。病気や怪我だ…

4か月×3か国の思考実験

エリザベス・ギルバートの『食べて、祈って、恋をして』。いつかはこんな旅をしてみたいと、何度も読み返しています。 生きる喜びを追求するためにイタリアで4カ月、美食を楽しみ世界で一番美しい言語であるイタリア語を学ぶ。離婚騒動で消耗した心身が回復…

他人の靴を履いてみる想像力

コロナが落ち着いてくれば、静かな一人旅なら再開できそうです。 今は行き帰りの交通も宿も自分で手配していますが、老化とともにわずらわしくなり、添乗員付きのパックツアーに申込む日が来るかも。 参考のためにこの本を手に取りました。 高齢者が働くのは…

結局、一人で歩くしかない

映画『ノマドランド』がおもしろかったので、原作も読みました。そこでノマドたちの愛読書が紹介されています。 そのうちの一冊が『わたしに会うまでの1600キロ』。 欠損した家庭で育ち、自分の人生も失いそうになった若い女性シェリルが、生きる意味を見つ…

コロンビアへ行きたしと思へども

本格的な老いに突入する前にコロンビア行きの野望を抱いていました。 bob0524.hatenablog.com 愛読しているガルシア=マルケスに加えて、ずっと熱中しているズンバの創始者ベト・ペレスもコロンビア人です。 bob0524.hatenablog.com コロナによってコロンビ…

リヒトで出会った風通しのいい人たち

JALの「どこかにマイル」で旅の行き先が鹿児島になり、指宿のリヒトに行ってきましたが、向こう見ずな私にも少し不安はありました。 断捨離はストイックなイメージがあります。だらしない私が浮いてしまうのでは…。 実際に行ってみると、そんな不安は杞憂に…

準備が整わなくても、とにかく旅立つ

断捨離のやましたひでこさんの指宿リトリート「リヒト」を知ったのは、5月半ば。 bob0524.hatenablog.com 東京オリンピック中は都内が騒然とするだろうから自宅で静かに過ごすとして、その前にどこかに行っておこうとJALの「どこかにマイル」申し込み。帯広…

アイリッシュパブの老人たち

甲府の珈琲専門店ダン、旭川の四條食堂など何十年もの続いてきた店の個人店主は、体力が続く限り、やりがいのある仕事ができます。 bob0524.hatenablog.com bob0524.hatenablog.com 徐々にリタイア状態に向かっている私は、今さら店を始めることもできず、無…

飽食の時代の空腹

加齢とともに代謝が悪くなり、気を付けていないとすぐに体重が増えます。遺伝的にも太りやすい体質です。 伊豆のやすらぎの里や荻窪の友永ヨーガ学院で断食をやってみて、食に対する執着が強いことを実感。そして、戦後の食糧難に成長期だった親は出された食…

さよならは言わない、またどこかで会おう

釧路の旅の思い出。 一人旅でちょっと大変なのが食事。東京ならおひとり様向けの店も探せますが地方ではなかなかありません。混んでいる時間の一人客は迷惑かと、午後のおそめの時間にランチタイムの指定がない定食屋さんに行ってみました。お目当てはカキフ…

釧路で国の光と影を観る

旅先で仕事をするのでノマドを気取っていたのですが、私がやっているのは気楽なワーケーション。不要不急の遠出はお叱りを受けそうですが、静かな一人旅で酒場にも近寄らず、ホテルの部屋でパソコンに向かっています。サウナと水風呂のある宿を選んでいます…

定山渓の宿でこれからの仕事について考える

1985年に結婚して36年。半端な年数ですが、1985年は丑年で十二支が3巡しました。結婚後に東洋占術を学んで、子丑天中殺なのに丑年に結婚したことに気付きました。 次の丑年までの12年間は旅行も楽しめるだろうけれど、次の12年はどうでしょうか。日本人の寿…

「楽しかった」と言える人生

甲府の珈琲専門店ダンのように忘れがたい旅先の店が旭川の四條食堂。旭川四条駅前にあり、「しじょう」ではなく「よじょう」と読みます。こういう読み方の違いで、よそ者だとばれてしまいます。 テレビ東京のドラマ「サ道」の旭川編に登場したお店で、常連か…

老いのアマチュア

アン・タイラーの小説『結婚のアマチュア』。主人公の夫マイケルは、熟年夫婦になれば結婚のベテランのはずなのに、自分たちはいつまでもアマチュアのままだとボヤきます。 bob0524.hatenablog.com 先日、ある書類に書き込んでいたら年齢欄が60歳以上でひと…

小松菜ばかりじゃつまらない

先週は一人静かに甲府を旅してきました。 甲府は徒歩圏内にドーミーインが二つもあり、繁華街に近い老舗のほうに泊まりました。 サウナ、水風呂後の外気浴が最高。東京より富士山がぐっと近いのがわかります。 惜しむらくはサウナにテレビがあることですが、…

常にプランBを持ち、撤退戦も覚悟する

コロナ禍の今となっては信じられないことですが、数年前までカウチサーフィンを活用して、外国人旅行者をホストしたり、海外旅行先で現地の人と交流していました。エアビーアンドビーの台頭でカウチサーフィンは駆逐され、コロナでとどめを刺されました。 金…

私たちはみんな、大きな塀の中で生きている

昨年の今頃はコロナがこんなに長引くとは予測せず、楽観的でした。ステイホームで読書に動画、ゲームを満喫しました。 しかし、東京は三度目の緊急事態宣言。 通勤の必要がない私は家に引きこもるしかなく、さすがに飽きてきました。スポーツクラブのスケジ…

強欲だからポイントカードは持たない

ウラナイ・トナカイで活躍されていた有元祥子先生がお嬢さんと登場したBS朝日の『ウチ、”断捨離”しました』。やましたひでこさんの迫力は画面を通しても伝わってきました。 持ち物を減らしたいのは、思い立ったらすぐ旅に出かけたいから。 理想はスーツケー…

食欲は幻想

伊豆高原のやすらぎの里から俗世に戻りました。 健康的なライフスタイルを身に付けるはずだったのですが、誘惑が多く元の木阿弥になりつつあります。 やすらぎの里の大沢代表は「日常生活でエクササイズの習慣があるのなら、ここではのんびり過ごしてくださ…

海を眺めながら読むガルシア=マルケス『生きて、語り伝える』

四月中旬、伊豆やすらぎの里の1週間滞在はお天気に恵まれ、連日快晴。 この旅は「海を一望するテラスで本を読みたい」という一念から実現したものです。 その本はガルシア=マルケスの自伝『生きて、語り伝える』。 帯の文からしてそそられます。 「何を記…

限られた人生だから、可能な夢は叶えていく

昨年11月に続いて、また伊豆高原のやすらぎの里に来ています。断食がメインの施設ですが、今回も養生食(1日1000カロリー)のコースです。 前回、養生館を選んだのはサウナと水風呂があるから。赤沢温泉海の見えるサウナにも歩いて行けます。しかし、本館を…

この世はすべてレンタルスペース

エリザベス女王を支えてきたフィリップ殿下が99歳で死去。1947年の結婚当時は、イギリス生まれではなくギリシャの王族で、姉たちはナチス関係者と結婚していたため、かなりの反対の声があったそうです。王族、皇族の結婚に国民が口をはさみたくなるのはどの…

喪失と再生の映画『ノマドランド』

先月亡くなった父の四十九日法要と納骨を済ませました。 こうした儀式は死者のためというより生者のためのものなのかもしれません。時間を区切って、段階的に死を受け入れていくのです。 納骨の日は前日の雨が上がり、ほっとしました。お寺や仏具屋さんの手…