翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

斜陽の国、黄昏の人生

いよいよ旅行割が開始。うかれたいところですが、宿泊料金は高騰しそう。 40年ほど前、大学のゼミ旅行で東南アジアに行き、物価をとても安く感じました。 なにしろ当時は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の時代。学生には分不相応な高級ホテルに滞在したの…

体重の10分の1の荷物

スペイン巡礼のガイド本や体験記で「バックパックの重さは体重の1割」という原則を学びました。私の場合は約5・5キロとなりますが、現地で調達する飲み物や食料も持ち歩くことを考えれば、5キロ弱に抑えたいところです。 国内旅行ではかなり荷物を軽量化…

高尾山にピレネーを感じ、巡礼の心を学ぶ

いつかはスペインの巡礼路を歩いてサンティアゴ・デ・コンポステーラへ。 bob0524.hatenablog.com 「いつかは」なんて悠長なことを言ってたら、一生行けないかも。年を重ねるにつれ老いの坂道を転がり落ちています。とりあえず来年の秋に行くつもりで準備を…

すべての母には毒がある

シスターフッドに興味を持ったのは、岡田育『我はおばさん』を読んだから。 母と娘の関係はどうしてもこじれる。だからこそ、縦の関係じゃない斜めの関係、血縁の伯母さん・叔母さんに加えて通りすがりのおばさんの存在が女の人生を救うことがあります。 NHK…

ウ・ヨンウ弁護士のシスターフッド

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』に夢中です。 共感性が乏しく、他者の感情を想像できないのが自閉症の症例の一つ。そんな障害を抱えたヨンウが弁護士として成長していくのがドラマの見所です。 ヨンウの幼少期のエピソードが随所に挿入されます。 男手一つで障…

カミーノ計画、始動

コロナ前の最後の海外となったのが2019年秋のスペイン。南西部の港町、カディスまで南下しました。この時は夫と二人旅。 bob0524.hatenablog.com 2020年は4月に台湾、6月にウラジオストックに行く予定で航空券も買っていたのですがコロナでキャンセル。気…

すあまの女神

9月のJAL「どこかにマイル」は、鹿児島・松山・札幌・帯広の組合せを選びました。鹿児島なら指宿の断捨離リトリート、松山なら道後温泉、札幌なら支笏湖温泉と考えていたのですが、帯広に決定。駅周辺に温泉・サウナ付きの手頃なホテルがたくさんある帯広。…

旅の荷物は最小限に

グランマ・ゲイトウッドことエマ・ゲイトウッドは1955年5月3日、全長3000キロのアパラチアン・トレイルの南端に立ちました。地図、寝袋もテントも持たず、サンタクロースのような巾着袋を肩に担いで歩きました。その中身。 ウィンナーソーセージ、レーズン、…

グランマ・ゲイトウッドにあこがれて

これこそ、私が読むべき本だと手に取ったのが『グランマ・ゲイトウッドのロングトレイル』。 昨年、シェリル・ストレイドの『わたしに会うまでの1600キロ』を読んで長い距離を歩いてみたいと思うようになりました。 bob0524.hatenablog.com 私の年齢に近いの…

ホテル暮らしを体験してみる

旅暮らしをしてみたいけれど、ズンバが踊れない日が続くのに耐えられず2泊か3泊で切り上げています。 毎日のように通っているスポーツクラブがお盆休みで休館。どこかに旅する絶好の機会ですが、お盆の時期はどこも混んでいて宿泊費は高いし、コロナも心配…

老犬とローマの泉

本格的な夏休みになるシーズンが始まる前にJALの「どこかにマイル」でこっそり帯広へ。 北海道で一番好きな街は帯広です。札幌の賑わいや函館の異国情緒、釧路や女満別の抜けるような青空も素敵ですが、街に到着してほっとするのは帯広。野菜と乳製品がおい…

新しい扉を開ける勇気

旅に出るとあちこち歩くようにしており、穂高養生園ではスタッフの方のガイドで原生林に足を踏み入れることもできました。 bob0524.hatenablog.com 歩くことがあまり苦にならないのは、30代から続けてきたスポーツクラブのスタジオレッスンのおかげです。ズ…

ゆで卵で考える仕事の本質

穂高養生園のマクロビ料理は、評判通り手間暇かけられたすばらしいものでした。 ある日の朝食。厨房から香ばしい匂いと揚げ物の音がしていました。コーン、さつまいもとワカメを米粉でかき揚げにしてあります。春菊の花も食べられます。野菜は穂高養生園の農…

俗世でサバイバル

穂高養生園から自宅へ戻りました。 あの独特な雰囲気は何と表現したらいいのでしょう。呑兵衛の私がお酒のことを一切思わない空間。そして、朝10時半、夕方5時半の一日二食でお腹がすくこともなく、近辺のトレッキングコースを歩き回っていました。そして温…

駆け込み吉方位取りで心のある道を歩く

7月となりましたが、東洋占術の12ヶ月は少しずれて7月7日が節入りで未月となります。ということは、6日までは午の月。戌方位への吉方取り、まだ間に合うと穂高養生園に出かけました。伊豆のやすらぎの里と並び称されるリトリート施設です。 やすらぎの里はコ…

福岡ソバーキュリアスの旅

『飲まない生き方 ソバーキュリアス』という本を手に取ったのは「このままアルコールを飲み続けていいのだろうか」と感じていたからです。 ソバーキュリアスとは、英語のsober(しらふ)とcurious(好奇心)を組み合わせた造語。アルコールを飲まない生き方…

名もなき道を歩く

コロナで海外が遠くなり、気がつけば浦島太郎状態。 ニューヨークではラーメン一杯が2000円とか2500円というニュースを耳にしました。国内旅行と同じ感覚で海外に行くことはもうないのかも。 アメリカの社会学者が『ジャパン・アズ・ナンバーワン』を出した…

一人旅の楽しみ

先日の出雲旅行。 友人の優春翠に会いに行くのが目的でしたが、到着初日はドーミーイン出雲に一人泊。 夕食は名物の割子(わりご)蕎麦。丸い漆器に盛られ、だし汁をかけて食べます。 お店の女性から「一人旅ですか?」と聞かれました。「そうです」と答える…

出雲と高円寺の基地

出雲で見つけた「オトナキチコーヒー」。コワーキングプレイスを併設したカフェです。 店のホームページによると「オトナキチ」は大人基地。子どもの頃にこっそり作った自分だけの空間を大人になっても作ってみようというコンセプトで、社会的役割を忘れて、…

旅のプロ

1年に一度のペースで島根を訪れるようになって10年ほどになります。占い学校で出会って意気投合した優春翠が故郷の島根にUターンしてからです。 一昨年と昨年はコロナで断念。もし私がコロナを島根に持ち込んだら、彼女に大変な迷惑をかけてしまうから。 久…

ゆるいつながりが交差する中継点

3カ月ごとに参加している玉紀さんのインナーチャイルドの会。 uranai8.jp こんなに楽しいのなら、毎月参加しようかと思うのですが、3カ月という時間を置くからこそだと自制しています。 オンラインの会なので、日本各地から参加者がいます。顔なじみの方も…

那覇市役所の食堂で国の光を観る

コロナ以前、JALの上級会員ステータス獲得のためにいわゆる「マイル修行」をしました。搭乗回数が一気に稼げる沖縄の島々を巡るアイランド・ホッピング・ツアーにも参加。その時知り合った女性、もともとは鉄子で「日本の駅をすべて制覇する」という計画を立…

どの道を歩いても、巡礼となる

ウラナイ8の天海玉紀さんが主催するウォーキングツアーに参加しました。 lady-joker.com 杉並区の善福寺川は、毎年、お花見を楽しむ場所。桜が満開だった川沿いは、1か月たつと新緑に覆われていました。 例年この時期は汗ばむほどの陽気になることもあるの…

読書より体験

先週、ウラナイ8の夏瀬杏子さんに誘われ、伊豆高原のやすらぎの里へ。火曜日の夜に杏子さんから連絡があり、翌々日の木曜の朝には出発。検討する暇もなかったから、もう二度とやりたくないと思っていた断食に挑戦することができました。 親しい人に声をかけ…

桜に誘われ、秋田の金浦へ

先日の1泊2日の那覇行きは思いつきでしたが、それとは別に月に一度、計画を練って旅に出ています。ただし、行先はJALの「どこかにマイル」任せ。1か月前から申込めます。 青森、秋田、大分、熊本という東北と九州の組み合わせを選んでみました。4つの候…

精神の自由のためのルーティン

「仏教の修行を体験してみたい」という外国人が数日間、日本のお寺に滞在。 「早朝の読経から始まり、寝るまでスケジュールがぎっしり組まれて、精神の自由を得るどころではなかった」という感想を抱いたところ、「次に何をやるか考えなくてすむところに、精…

那覇ポンコツ旅行

家で晩酌し、酔っ払った勢いでJALの「どこかにマイル」。夫が「札幌、大分、鹿児島、那覇」という組み合わせを出したので、その場のノリで申込みました。夫の休暇に合わせた一泊二日の弾丸旅行です。 往復交通費がかかるのは羽田までなので、我が家にとって…

旅に出る理由

1月、2月と遠出をがまんしていましたが、そろそろいい頃だとJALの「どこかにマイル」で2泊3日の旅へ。徳島、北九州、宮崎、三沢の四択です。三沢はまだ寒そうですが、八戸にドーミーインがあります。 当たったのは宮崎。一足早い春を満喫してきました。 宮…

諏訪山探訪と墓場の迷子

今年の2月は父の三周忌のはずでしたが、オミクロン株の蔓延で神戸への帰省を断念。その代わりとして彼岸のお墓参りに行ってきました。 私の実家は神戸で夫の実家は大阪。朝一番のJAL便で伊丹空港に到着し、解散して別行動。お墓参りにはつきあってくれると…

世界はおそろしくて、やさしくて、おもしろい

先日ネットで話題になった、インドのチャイ事情。 togetter.com 大阪のおばちゃんの「飴ちゃん」と同じく、インドでのチャイは「初対面の人との距離を縮めたり、親愛の情を伝えるコミュニケーションツール」という声も。 インド旅行者の反応は「そんなこと一…