断捨離を進めているのですが、なかなか思うようにいきません。関西のおばちゃんは袋物が好きですが、私もそう。一生かかっても使いきれないほど持っているのに、新しいデザインを見ると欲しくなります。高額なブランドバッグならブレーキがかかるのでしょうが、私が集めているのは軽くて使いやすいレスポートサック。ノマドの真似事生活でもキャリーバッグは使わず、滞在先に合わせて大中小を組み合わせて使っています。
モスクのタイル柄のシリーズに一目惚れ。手前のバッグに仕事道具と貴重品を入れて、後ろに着替え類。ワーケーションに利用できるところは、洗濯機がありますからそんなに着替えは要りません。
佐賀のギャラリー有田というカフェレストランでは、壁一面にコーヒーカップが並べられ、選んだカップでコーヒーを出してくれました。
断捨離のやましたひでこさんは伊万里焼がお好きなようで、素晴らしいコレクションをお持ちです。
私は食器に興味がないので、見たり触れたりするのは楽しいけれど、買って帰りたいという欲は出ませんでした。
福岡空港まで飛べば佐賀の各地に直行バスが出ています。有田焼のカップでコーヒーが飲みたくなったら、また来ればいい。ちょっと遠いけど、倉庫に保管してもらっているようなもの。店員さんは私が選んだカップについて解説もしてくれました。こんなふうに器を愛する人たちが管理してくれているのなら安心です。
スーパーやコンビニを冷蔵庫だと思えば、食料を溜め込まずに済みます。昨年はトイレットペーパー不足が起こりましたが、少し待てば流通しましたし、残りが何個になったら次の一袋を買うと総量を決めておけば安心です。
伊豆高原のやすらぎの里の大沢館長は「ここを別荘だと思ってまた来てください」と言ってました。
伊豆高原には別荘が多いのですが、温泉を引いていない家も多いとか。温泉の権利だけで月に1万円ほどかかるし、湿気が出る浴室を清潔に保つのは大変だから、月に一度か二度しか来ない人は日帰り温泉を利用しているそうです。せっかく温泉地に別荘を持ったというのに実態はそうだとは。
別荘に来てまで掃除や買い出し、料理をしたくない。やすらぎの里なら掃除は行き届いているし、時間になればおいしい料理が出てくる。固定資産税もかからない別荘なんて最高だとと常連さん。チェックアウト時に次の予約も入れていました。
本当に好きなものなら、所有の喜びを追求すればいい。でもそこまでじゃないのなら、気が向いた時に使わせてもらうだけで十分。世界は私の倉庫で、使いたい時に手数料を払えばいい。
映画『ノマドランド』では、家を手放し車で生活するために倉庫を借りて思い出の品々を保管していました。しかし一年間の放浪後、倉庫を解約して中の物はすべて処分。人は自分が思っているよりずっと少ない物で生きていけるのです。
旅を続けていれば身軽になれるはず。コロナが収まってのびのびと旅ができる日が来ますように。