夏瀬杏子さんの発案により、3回にわたって開催した九星気学講座、参加者の皆様、本当にありがとうございました。
東洋占術をあれこれ学びましたが、最も効果を実感しているのが九星気学です。「あなたはどんな人か」という診断ではなく、「どうすれば開運するか」という処方を伝える実利的な占術だからでしょう。
改めて感じたのが、アウトプットの楽しさです。暇つぶしといっては語弊がありますが、年齢を重ねて働く必要が少なくなっていくにつれ、「いかに時間をつぶすか」が課題になってきます。
図書館やスポーツクラブ、ショッピングモールのフードコート、果ては場外馬券売り場…。暇を持て余した高齢者のたまり場となっているそうです。働かなくては生活が成り立たないという高齢者も大変ですが、お金はあってもやることがないというのも虚しいものです。
先日訪れた江戸東京博物館でもこのテーマを考えさせられました。
江戸東京博物館のガイドは、高水準の歴史知識と語学力が求められ、交通費も支給されないまったくのボランティアなのに、なかなか募集がなく、たまに募集があってもかなりの高倍率だそうです。さもありなん。博物館を訪れて来る外国人は毎日違うし、常に知識と語学をブラッシュアップするモチベーションも保て、退屈とは無縁です。
そう考えると、私がこれまで仕事の手段としてきた「占い」というジャンル、老後の暇つぶしとしても最高だと思い至りました。
知識をインプットする楽しみもありますが、ある程度まで行ったら対面鑑定をしたり、今回のような講座や読み会を開催できます。知識だけを詰め込んだ人がぴたりと当てたり実生活で開運しているとは限らないのも占いのおもしろいところです。
昨年、誕生したウラナイ8では、メンバーがそれぞれのスタイルで活動しています。
夏瀬杏子さん主催の易の会はいつも楽しみです。参加者が持ち寄った占的をみんなで占い、それぞれの読み解き方を披露。本を読んでいるだけでは行きつかない新たな通路が開きます。
そして、今回、九星気学を講座という形で言語化することで新たな発見があり、受講料をいただくのが申し訳ないほど。一番学んでいるのは私です。
ウラナイ8のメンバー最年長だから、確率的には死ぬまでウラナイ8と関わっていける可能性も大。占いを学び、アウトプットする場としてウラナイ8を活用する人の輪がもっと広がっていけばと願っています。
先日訪れた長崎の孔子廟。
学びて思わざればすなわち罔(くら)し、思いて学ばざればすなわち殆(あやう)し
学ぶだけで自分の頭で考えなければ、暗い状態のまま。かといって自分の考えだけで突っ走り、学ぶことがなければ危険。
インプットとアウトプットのバランスを取るのが、老後も退屈しない秘訣でしょう。