翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えていましたが、2019年3月で卒業。フィンランドが大好き。

占いで学んだ最も有益なことは、先憂後楽

宅配の新聞はエネルギーの無駄使いだと思いつつ、なかなかやめられません。都内は外国人留学生に頼っている宅配所が多いようですが、せめて夕刊の配達は廃止して負担を軽くしてあげたらいいのにと思います。

 

昨日(2019年11月10日)の朝刊。1面トップは、「老後レス時代」の連載の第一回目で見出しは「71歳 働くしかない」です。

池袋のハローワークに来ている、ややおぼつかない足取りの白髪の男性(71歳)。「まさかこの年まで働かないといけないなんて。70歳を過ぎると選べる仕事なんてもうないですよ」。

 

2面の続きには、68歳から警備員として働き始めたという73歳の柏耕一さんが登場します。自らの体験を元に「交通誘導員ヨレヨレ日記」を出版し3万4千部まで版を重ねているそうです。

「長年、独立の書籍編集者として働いてきて、経費と給与をあわせて年に1千万円ほど使えていた時期もあったが、浪費もしたし年金は夫婦あわせて月6万円ほど」とあります。同じような仕事をしてきた私は他人事とは思えません。実際、取材や撮影現場でよく組んでいたカメラマンやスタイリストの中には、かなり羽振りがよさそうなのに国民年金を払わない人がいました。

 

私はマネー関連の記事を女性誌に書くことが多く、取材したファイナンシャルプランナーから自営業の老後のきびしさについてよく聞かされていました。積み立てNISAもiDecoもなかった時代ですから、老後対策として国民年金基金と小規模共済、ネット証券で個別株の運用を始めました。マネー記事なんて地味でおもしろくないと思っていたのですが、結果的にはとても役に立ったわけです。

 

それ以上に役立ったのが、占いの勉強です。最初に受けた講座の先生は、占術のロジックを語るだけでなく、その背後にある考え方をみっちりと教えてくれました。

四柱推命では10年ごとの「大運」を出します。対面鑑定の場で80代までしか書かないとお客さんに「私は80代で死ぬんですか」と言われることがあるので、十二支が一回りする120歳まで書いたほうがいいと教わりました。

120歳までの自分の大運を出すことで、高齢者となった自分をリアルに想像できました。そして、巡りくる大運を見て、どんな老後を送るべきか考えたのです。これはとても有益でした。

 

そして、心に残ったのは「先憂後楽」という言葉。

占いを学べば、これからの人生の流れがわかります。流れがわかったからといって、楽なことばかりになるのではありません。先に苦しいことに向き合っておくとそのうち楽しいことがやってきますが、苦しいことを後回しにしていると問題は大きくなって手がつけられなくなります。70代になって過酷な現場で働き続けなくてはいけないのは、病気や怪我などの事情があった人のほかに「先憂後楽」を怠った人もいるのではないでしょうか。

 

人生を俯瞰的に見るために占いは有効です。そして、どこまで学んでも終わりがありませんから、長い老後を退屈せずに過ごせます。

 

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台北の占い専門書店、進源書局。来年は辰の方位が吉方となるので、台湾にまた行きたくなりました。