カレン・キングストンの"Clear Your Clutter With Feng Shui"の冒頭を読んで「占い師っていいかもしれない」と思うようになりました。それもあって占い学校に入りました。
日本語訳も出ています。
世界中どこでも目的地までの片道切符だけ持って旅立つ女性。彼女は手相を読む特別なスキルがあるので、どこへ行こうとも、宿泊と食事に困ったことがありません。地元のレストランかホテルに行き、マネージャーと交渉。お客さんの手相を読む代わりに食事、寝場所、謝礼の提供を受けます。彼女はこのようにして十数か国を旅しています。
占いのスキルは持ち運べるから、旅先で仕事ができるわけです。
そんな夢がついに実現。ウラナイ8のメンバーの夏瀬杏子さんと一緒に神戸元町で講座と交流会を開くことになりました。10月26日(土)が杏子さんの算命学講座、27日(日)私の易講座で、時間は二日間とも共通で講座が11時から14時、交流会が14時半から16時半です。
「キャラバン」という言葉を入れたのは、ヴァン・モリソンの名曲『キャラバン』にちなんで。
ミュージシャンはよくツアーに出ます。
ボブ・ディランは1975年から76年にミュージシャンのグループでライブツアーを行いました。名付けて「ローリング・サンダー・レビュー」。メンバーは固定せず、ライブごとにゲストが登場し、ミュージシャンだけでなく詩人のアレン・ギンズバーグも参加しました。人々はディランの「キャラバン」とも呼びました。
Netflixで配信されているドキュメンタリー映画は、マーティン・スコセッシ監督によるもの。ディランは自宅でツアー名を考えていた時、左から右へと空を貫く雷の音を聞き、「ローリング・サンダー」と名付けたそうです。ネイティブ・アメリカンの祈祷師の名前でもあり「真実を語る」という意味を知り、とてもいい名前だと喜びましたが、後に軍の暗号ではカンボジアの爆撃と知り複雑な気持ちになったことでしょう。
雷は易の八卦では震。始まりであり、音楽も象徴します。ディランは易(イーチン)にも興味があったようでこんな歌詞もあります。
I threw the I-Ching yesterday,it said there'd be some thunder at the well.
井戸に嵐。水風井ではなく沢雷随(たくらいずい)だと思います。正確には"thunder at the lake"ですが、wellにしたほうが歌った時にかっこいい。これはライブで歌った歌詞で、ディランはその場の気分で内容を変えます。音楽につられて聴衆がついて行くイメージでしょうか。
旅する占い師というだけで、どんどんイメージが広がります。ウラナイ8のメンバーには旅好きが多いし、これからさまざまな占い師や占いに興味のある人が参加して不定期に開催できればと思っています。関西行きに先立って、10月12日土曜日に横浜で易の読み会も開催します。
ウラナイ8は先月8月8日に誕生したばかり。お披露目会は今週の土曜日です。
占い好きの人はこうしたイベントが得意じゃないタイプが多いのですが、個人鑑定や体験コーナーもあるので、とりあえず何かおもしろいことを探すために顔を出してみてはいかがでしょうか。実際に行動することで人生に新しい風が吹き込みます。
裏磐梯の観光周遊バス。ミュージシャンのキャラバンにはこんなレトロなバスが似合います。