翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えていましたが、2019年3月で卒業。フィンランドが大好き。

銀の匙と、さつま白波

今月から活動を始めたウラナイ8のサイトでは、7人のメンバーが日替わりでデイリーメッセージを書いています。

私の担当は土曜日で、先週は日本中を騒がせた「あおり男」について書きました。東洋占術では、資産を次世代に継承させて家系を発展させるのが最大の吉とされていますが、「あおり男」は親からマンション一棟を相続したため人生を誤ったのではないかという内容。

uranai8.jp

高齢化社会を迎える日本の先行きに不安が広がり、資産を増やすことに熱心な人が目立ちますが、増やしたお金は自分の代で使い切るか、次世代に遺すべきか。

この記事を興味深く読みました。

 

j-prime.jp

 

ビル・ゲイツウォーレン・バフェットジャッキー・チェン、そして時代をさかのぼって鉄鋼王のアンドリュー・カーネギー

彼らに共通するのは、子どもに多額の遺産を遺さないこと。慈善基金団体を設立し、そこに大半のお金を遺すのです。もちろん、子供を無一文で社会に出すのではなく、一流の教育を受けるための支援はします。

「お金がありすぎても、なさすぎても子どものためにならない」とバフェット氏。さすが、投資の神様はお金を巡る人間心理に通じています。

 

ただし、今の日本の問題は、お金がなさすぎて高等教育をあきらめてしまう若者が多いこと。経済成長の時代に育った50代の私は今の若者に申し訳ない気持ちになります。

 

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 6月の鹿児島旅行で訪れた枕崎。

呑んべの私は薩摩酒造の明治蔵が気に入りました。ランチタイムぎりぎりに入店したレストランを始め、案内や試飲コーナーのスタッフはみんな感じがよく、すばらしい社風が伝わってきました。

 

会社の歴史を検索すると、薩摩酒造は本坊一族のファミリービジネスから始まり、現在の社長も本坊姓。代々、社長職は本坊家で受け継がれているようです。

 

元社長の本坊豊吉氏のインタビューも興味深く読みました。「さつま白波」の東京進出を果たし、全国的な焼酎ブームを牽引した人物です。

1905年鹿児島生まれ、10人兄弟の9番目の六男。慶応大学卒業後上海に渡り複数の会社を起業。戦後は鹿児島に戻り家業の焼酎造りへ。薩摩酒造を全国メーカーに育てただけでなく、70歳を過ぎてブラジルで蒸留酒造り、80歳を過ぎてアメリカでワイン造りに挑戦したというのです。「海外での酒造りという夢を追いかけるのに夢中で老ける暇もなかった」というのが本人の弁。

なんとすばらしい!

同族経営は、骨肉の争いに発展しがちなのに、薩摩酒造ではそんなことは一切ないそうです。家訓は「質素倹約」。代々の社長になっても散財はせず、一族の利益より従業員や地域を優先。

なるほど、こういう一族なら、銀の匙もぴかぴかに磨かれ次世代へ受け継ぐことが可能なんでしょう。こんなことができる一族はめったにいないからこそ、薩摩酒造の存在は貴重です。

本坊豊吉氏のおかげで、東京のスーパーの棚にも「さつま白波」が並んでいます。一族の運気にあやかろうと、もっぱら「さつま白波」を飲んでいます。