翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えていましたが、2019年3月で卒業。フィンランドが大好き。

天国の再会

日本語学校の教え子、ベルギー人のエデンが再来日し、東京で再開しました。

 

エデンというファーストネームから漢字名は「天国」。ご両親が願いをこめて命名したのでしょう。慈しまれて大切に育てられたことが伝わってくるすばらしい学生。いつも笑顔で機嫌よく私の授業を受けてくれました。

 

再来日の宿泊先は前回のホームステイ先。

そういえば、ホストファミリーの好意で着物を着せてもらった写真も見ました。ずいぶんかわいがってもらったのでしょう。

国際交流を目的に外国人学生を引き受けるホストもいれば、エアービーアンドビーの規制がきびしくなったので乗り換えてきたビジネス目的というホストもいます。どちらに当たってもそれなりの人生経験となるでしょうが、エデンは自分にぴったりの家に巡り合えたようです。

 

定期的にメールを送ってくれ、ブリュッセルでのジブリのコンサートに大感動したとのこと。

 

「エデンさん、三鷹ジブリ美術館に行ったことがありますか?」と聞きました。

私が教えていた日本語学校はヨーロッパの良家の子女が多いのですが、来日してからジブリ美術館に行こうとしても手遅れです。チケットは予約で完売し、入場の際に身分証明を出さないといけないので転売で手に入れることもできません。

 

エデンはジブリ美術館に行っていないというのでネットでチケットを取りました。エデンは恐縮していましたが、彼女のためなら、喜んで予約を取りましょう。一斉発売の10日にネットで予約すれば夏休み期間でも簡単にチケットが入手できました。

 

三鷹駅の改札で待ち合わせ。10分前に三鷹駅に到着すると、にこにこ顔のエデンが待っていました。

「先生、ありがとう」とノイハウスのチョコレートがぎっしり詰まった箱を差し出します。ジブリのチケット代1000円も払おうとするので「エデンさん、あなたはとても遠い国から来ました。このチケットは私からのプレゼントです」と言いました。

 

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 エデンのお父さんは航空機のパイロットでお母さんはCA。

エデンはANAへの就職を目指しています。

「私は飛行機が大好き。だからジブリも好きなんです。飛行機のアニメが多いですから」とエデン。

私はJALマイルの奴隷ですから、どうしてJALじゃなくてANAなのか質問しました。

「だって先生、ANAはブリュッセルに直行便が飛んでいますから」

ああ、そうでした。JALはヘルシンキをヨーロッパのハブ空港にしています。

 

何よりすばらしかったのは、エデンとの会話はすべて日本語だったこと。

私が教えていた時より上達していました。ベルギーでも日本語の勉強を続けているのでしょう。

 

エデンはドイツ人のセリナの友達で、帰国してからも文通しているそうです。

 

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「文通って、メール交換?」と聞くと、セリナは大まじめな顔をしてこう言いました。

「紙に書いて、切手を貼って送ります。日本語を書くことで、勉強になりますから」

 

こんなすばらしい学生に恵まれた3年間。

日本語教師をやめても、交流が続きます。もし続けていたら、忙しくて卒業生に向き合うこともできなかったでしょう。3年間で得た財産でこれからの人生を食いつないでいこうと思います。