暇になったのをいいことに、ネットフリックスの映画やドラマをよく観ます。
イエスマン "YES"は人生のパスワード(字幕版) (予告編)
離婚して落ち込んで、友達からの誘いにも「ノー」ばかりだった銀行員のカールが、イエスと言うようになり人生が変わるというストーリー。
そんなお気楽な話があるものかと思ったのですが、実話を元にした映画です。
新しいチャレンジもできるのは元気な証拠。
特に高齢者になると、「今さらこの年で…」とためらう気持ちが先に立って、ノーと言ってしまいがち。あるいは、頑固でいじけた老人になって、何を提案されてもノーと答えるかもしれません。
そうならないためにも、よほど嫌なこと、変なことじゃない限り、イエスと言いたいものです。
映画『イエスマン』で大いに共感したのは、spontaneous vacation(スポンテニアス・バケーション)。
自然発生の休暇といったところでしょうか。空港に行き、航空会社のカウンターで「一番早く乗れる飛行機の便」のチケットを買うというもの。
2008年公開の映画ですから、今ほどネット販売が普及しておらず、カウンターに並ぶ人も多かったのでしょう。
カールと恋人はネブラスカ州リンカーンに行くことになります。あまり旅行先には選ばれないところなんでしょう。「観光するところがある?」なんて心配そうな会話もありましたが、行けば行ったで旅を楽しみます。
JALの「どこかにマイル」も、スポンテニアス・バケーションのおもしろさがあります。行き先がどこに決まっても、楽しもうと決意して申し込みをクリックします。
もっとも、4つの候補地が気に入った組み合わせになるまでやり直すことができるので、完全に成り行き任せというわけではありません。冬は暖かいところ、夏は涼しいところに行きたいし、伊丹や関西空港が候補に出たら、その組み合わせはまず選びません。スポンテニアス・バケーションにするなら、腹をくくって最初に示された選択肢で申し込むのがいいかも。
「スポンテニアス」という単語で思い出したのが、スザンヌ。カウチサーフィンの自己紹介で好きな言葉が「スポンテニアス」とあったのです。
彼女を東京でホストし、ヘルシンキでホストしてもらいました。
ヨーロッパの人は、あまり年齢にこだわらず、フラットな人間関係を好む傾向があります。だから30歳近く年が離れているスザンヌと私も友達になれたわけです。
スザンヌはカウチサーフィンで初めて迎えたゲストです。フィンランド人と繋がりたかった私は、フィンランド人限定でカウチサーファーを募集していました。「私はフィンランド人じゃないけれど、フィンランドが好きで移住したドイツ人。ホストしてもらえますか?」というリクエストにイエスと答えたことから、カウチサーフィン、ホームステイの受け入れ、日本語教師という流れが始まりました。
次は何に「イエス」と答えることで、どんな物語が始まるでしょうか。