翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えていましたが、2019年3月で卒業。フィンランドが大好き。

これぞ葬式仏教

昨年の12月の母の葬儀は、葬儀会社に言われるまま、深く考えずに進めましたが、お寺に関してはちょっと思うところがありました。

 

実家の両親は宗教にあまり関心がないタイプ。

家族の中で一番、宗教的なのはおそらく私です。キリスト教系の学校を卒業していますし、数年前は田町の仏教伝道会館で開催される「英語で学ぶ仏教」講座にも通っていました。

 

田舎にあった墓を両親が住む神戸に移したのは、親戚がうるさかったから。昔からの墓で、周囲はどんどん無縁墓になっていたのです。墓じまいは親戚がやってくれましたが、ずいぶん面倒だったのでしょう。かなり恩着せがましい態度を取られました。

 

神戸では新たにお寺の檀家になることもなく、墓石屋さんに紹介してもらったお寺に一回限りの納骨供養をお願いしました。そもそも、神戸市のお墓の募集を教えてくれたのも墓石屋さんでした。

 

宗教がらみのごたごたにうんざりした父は「仏教はもうやめた、イスラムスンニ派に入信する」とうそぶいていたぐらいなので、もしかしたら母の葬儀は無宗教でやるんじゃないかと思いました。『戒名はいらない』とも言わているし、いざとなればもっともらしい戒名を私が作ってもいいか。

 

しかし、父はお寺に頼みたいとのこと。さすがに配偶者の葬式となると、お寺抜きは考えられないのでしょう。

 

神戸には親戚もいませんから、頼れるのは葬儀社だけ。真言宗のお寺の紹介を頼んだところ、「こちらでのお寺の付き合いはまったくないか」と念を押されました。

勝手に新しいお寺に頼むと、離檀料のトラブルが発生し、葬儀社は巻き込まれるのを恐れているようでした。

 

一瞬、アマゾンのお坊さん便も頭に浮かびましたが、なんとか真言宗のお寺を紹介してもらいました。お布施の金額も葬儀社に聞きました。「お気持ちで」と言われても、ここちらはまったく何もわからないのだから相場を聞くしかありません。

結局、お通夜から葬儀、初七日、戒名、お車代、お膳代など合計で40万円ほど包みました。

 

葬儀社とパイプがあるお寺はたくさんの僧侶がいてフットワークが軽いのか、お通夜、葬儀、その日のうちの初七日と、お坊さんがすべて別人でした。

そして、お坊さんと言うより、敏腕セールスマンのように「四十九日までの七日ごとの法要」を勧めてきます。私が東京に戻るのでとても無理です。

 

 

お金のことばかり気にして、真言宗のお経は何を言っているのかわからないし、結局、お金だけ払って形式だけを整えたことになりました。

 

宗教に興味があると思っていたのに、母の死と仏教の関りについては、悔いが残ります。せめて真言宗の総本山である高野山に行って、自分なりの供養をしたいし、仏教伝道協会の英語で学ぶ仏教講座にもまた通い始めたいと思っています。

 

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バンコクの王宮とエメラルド寺院。熱心な仏教国のタイでは、男性はほとんど出家するそうです。 次にバンコクに行ったら、仏教体験もしたいものです。