12月、バンコクに行ってきました。
日本語学校で月曜から水曜まで教えていて、人手不足で代講も頼みにくい状況。海外旅行なんて当分行けないと思い込んでいたのですが、水曜の深夜便で東京を発てば、最長で4泊5日の旅ができます。添削と次の授業の準備を旅先でしなくてはなりませんが。
12月のバンコクは乾季で旅行に最適なシーズンでした。
ロイヤル・オーキッドシェラトンに宿泊。窓の下に広がるチャオプラヤ川を行き来するボートを見ているだけで時間が過ぎていきました。
ホテルでのんびりしつつ、街も歩いてみようとカオサン・ストリートへ。別名「バックパッカーの聖地」。英語表記が多く、いかにも西洋人の好みそうなアジアの街角です。
こぎれいなゲストハウスも目に入り「カオサンだったら、少ない予算で何週間も滞在できそう…」という気に。しかし、すぐに「20代、30代の若者ならともかく、還暦が近づいているのに、何を若ぶっているのか」と冷静になりました。
人生の折り返し地点を過ぎると、やりたいと思っても、できないことが多くなってきます。
ガルシア・マルケスの小説を愛読し、いつかコロンビアに行ってみたいとあこがれていましたが、一生、行くことはないでしょう。
今はアジアならなんとか行けるけれど、そのうち、「海外なんてとても無理」となっていくのでしょう。
「いつかやりたい」と思っていることで、もう無理なことならあきらめる。そして、今ならできることなら、さっさとやってしまおう。この一年はそう思って過ごすことにしました。