翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

決めなくていい生活

新聞は高齢者の読むものになってしまったのでしょうが、習慣の力に支配されて宅配をやめられません。

ネットであらゆる情報が得られるとはいえ、ときどき、おもしろい記事に出会います。

3月31日(土曜日)の朝日新聞には「コンピュータに無作為に自分の行動を決めさせている」というアメリカ人男性が紹介されていました。

www.asahi.com

うわー、おもしろい! 出たところ勝負の人生。

参加するイベント、食事だけでなく、住む場所も世界中から無作為に選び、ドイツ、スロベニア、ドバイ、中国、タイ、香港など約20か国を転々としているそうです。

そういうことができるのも、コンピューターを学んでグーグルで働くというハイスペックな人物だからでしょうが、「決めなくていい生活」にあこがれます。

 

ホーキンス氏が「決めなくていい生活」を始めた理由。

この先の人生まで見えてしまうようで、落ち着かない気持ちになりました。自分のコントロールの及ばない場所に行くことで、新たな価値観に出会い、自分の枠を広げられると思ったのです。

仏教で出家するのは大変そうですが「朝起きてから寝るまで、何をやるか決められているから、体は大変でも心はものすごく楽」と聞いたことがあります。現代生活では、決めるべきことが多すぎて心のエネルギーを消耗しがちです。

ホーキンス氏も「リラックスできるようになった」と語っています。「アプリが自分の行動を決めてくれるので、自分はそれに従って動けばいい」から。

 

自分で全部決めると、「これでよかったのか」「もっといい選択肢があったのでは」という思いに苦しみます。受身の生活も案外悪くないかもしれません。 

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 行き先を確認してから電車に乗るものですが、JALの「どこかにマイル」みたいに、行き先がわからない旅もけっこう楽しいもの。

「こうでなければいけない」という思い込みを捨て、人生に起こることを柔軟に受け止めたいと思います。

この世に生きていること自体が、行き先のわからない電車に乗っているようなものだから。