翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

定職なんて欲しくない

 学校を卒業したからには、定職に就かなくてはならないと、会社に入りました。

いやだったけれど、そういうものだと思い込んでいたのです。

フリーランスという働き方があり、それで何とか食べていけそうだと気づいたのが30歳の時です。

50代半ばを過ぎ、フリーランスのライター業に加えて日本語教師を始めました。

前回「3年目の春を迎えた」と書いたものの、実態は週2~3日の非常勤ですから、週5日の常勤で3年目の先生の経験値にはまったく及びません。

「もっとコマ数を入れたほうが教え方も上達する」とアドバイスされたこともありますが、週5日も教えていたら、3ヶ月も持たなかったと思います。

雑誌の記事の執筆や翻訳の仕事は、紙媒体の衰退に伴い、徐々に減っています。それでも副業の日本語教師があるから、暇を持て余さずに済みます。そのうち、日本語教師の経験を活かして、まとめて留学生を預かるゲストハウスを始めるかもしれません。

 

世間を騒がしている公文書改ざんの現場で自殺者が出ました。

人間は「これこそが私のアイデンティティ」と信じているものが崩れると、命を絶ってしまうものなんでしょうか。

新卒で入った組織を定年まで週5日、残業や休日出勤もしながら定年まで勤めあげることができる人には頭が下がりますが、そんな生き方がもてはやされる社会は息苦しいと思います。仕事=その人の価値となってしまい、新卒で就職に失敗すると取り返しがつかないなんて、ひどいルールです。

 

二足のわらじどころか、複数のわらじをはいてきました。

bob0524.hatenablog.com

 

日本語学校で失敗ばかりして何度もやめたいと思いましたが、副業だからなんとか耐えられました。週5日も冷や汗をかく毎日が続いたら、神経がもちません。

学生時代、家庭教師からデパートの売り子、喫茶店のウェイトレス、甲子園球場のボールガールまで、雑多なアルバイトをしました。大学の講義以上に学ぶことは多かったし、好奇心も満足しました。

社会人になっても定職を持たないと「フリーター」と揶揄されますが、超高齢化社会を迎え、60代や70代はそんな働き方が主流になるはずです。

 

みうらじゅんの本業は、一応イラストレーターなんでしょうか。ゆるキャラや仏像など数々のマイブームを仕掛け、「ない仕事」を作ってきた彼が一貫してあこがれてきたのはボブ・ディラン

ディランに初めて会った時、通訳がみうらじゅんの仕事について説明したら、ディランは一言、「定職はないのか?」と聞いたそうです。

そういうディランだって、ミュージシャン、詩人、作家、俳優、DJ…と好き勝手やってきたくせに。

 

社会は変わり、求められる仕事も変わります。定職なんて持っていたらリスキーなだけ。その場その場で求められる仕事をしていき、それもできなくなったら静かに退場する、そんな人生の終わり方を夢見ています。

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