翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

亀の都、竜の海

ハノイに行ったのは、中国文化の影響が強い地だから。

ベトナムは「越」の国。「呉越同舟」の「越」です。

南のホーチミンより、北のハノイのほうが中国に近く、いつか訪ねてみたいと思っていました。

 

東洋占術、中でも易経を学ぶ者にとって、ハノイはあこがれの地です。

 

まず訪れたのが孔子廟(文廟)。ベトナム最古の大学でもあります。

  

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亀が背負っているのは、科挙の合格者の名前。東洋占術では、亀は陰陽五行で水を司る聖獣であり、知恵の消長です。

  

そして、ハノイ孔子廟には登竜門もあります。

門の前には池があり、まさに鯉が登ってドラゴンになるイメージです。

易の六十四卦の一つ、「乾為天(けんいてん)」は竜の成長物語ですが、池のほとりに立っている「或躍在淵(あるいはおどりて、ふちにあり)」という爻辞が浮かんできました。四爻で、竜が地を離れて飛び上がったりやめたり、逡巡している状態です。そこを乗り越えて五爻に達すると「飛竜在天」となります。

 

ポケモンGoをやっている外国人学生から「どうして弱そうな鯉がドラゴンになるんですか」と質問されることがありますが、これこそ東洋思想の源流です。

bob0524.hatenablog.com

 

ハノイは、亀の都。

ハノイのホアンキエム湖には、亀の伝説があります。

15世紀、中国の明の支配を受けていた時代、ベトナムの初代皇帝は湖の宝剣によって明を駆逐しました。のちに湖から神の使いの亀が現れ、宝剣を返すように公邸に告げました。湖の名前のホアンキエムはベトナム語で「剣を返す」という意味だそうです。

 

 

そして、ハロン湾は竜が降り立った場所。

中国の侵攻に苦しんでいたベトナムを救うために竜が降り立ち、口から宝玉を放って敵を駆逐しました。その宝玉が奇岩に姿を変えたという伝説があります。

 

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ハノイハロン湾、ようやく夢が実現した旅でした。

一度だけでなく、再訪したい。こうして旅の目的地が無限に増えていきます。