翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

ここではないどこかで国の光を観る

天海玉紀さんがJALの「どこかにマイル」で石垣島までひとっ飛び!

なんと、4つの候補地のどこになるかを公開占いに!

《チャレンジャーゆる募♪》自分のことを占うのは難しい…
lady-joker.com


候補地は、広島、石垣、長崎、高松の4つ。タロットと易で占います。
易は、広島が山火賁(さんかひ)二爻、石垣が風水渙(ふうすいかん)の二爻、長崎が山天大蓄(さんてんたいちく)の三爻、高松が地雷復(ちらいふく)の初爻です。

そして、見事に的中させたのが夏瀬杏子さん。
杏子さんの見立て。

易で選ぶなら私だったら石垣島に一票。風水渙は飛び散らす卦、悩みや疲れがふっとぶ旅行になるよ☆

当てたこともすごいのですが、はずすことを恐れずに明言する勇気に脱帽です。
(私は勇気がなくて参加しませんでした。)

そして、玉紀さんの解釈。

山とか地がずらっと並ぶ中、ぽつんとひとつ「風」だけが、目立ってててひとつだけ仲間はずれじゃん。あ、きっとこれだよ。と言えませんか?おまけに、飛行機は風のように水の上を飛んでいくじゃありませんか。(ああ…ぜんぶあとから気がついたあとづけ超解釈…)

うんうん、まさにそうなんです。
易の八卦の「風」は遠方。飛行機に乗る距離なら「風」です。そして旅立ちは羽田ですから、まさに水の上を飛んで行きます。

山火賁や山天大蓄は、飛行機の旅というより登山です。山天大蓄は高島嘉右衛門が「山の中に大きな蓄えがある」と釜石に鉱脈があることを予知した卦です。

そして地雷復は、陽が伸びる卦ですから、一見よさそうなんですが、易経の英訳のBooks of Changesでは"Turning Point"であり"Return"。初爻の爻辞は「遠からずしして復(かえ)る」ですから、遠くにいかないうちに引き返します。飛行機に搭乗しても飛び立たなかったり、天候不良で引き返すイメージです。

となると風水渙しかありません。
しかも二爻。二爻を変じると風地観となります。風地観は「国の光を観る」、観光の語源となった卦です。これ以上ふさわしい卦があるでしょうか。

と、あとづけだらけ。あとづけなら何でも言えます。改めて杏子さんはすごい。

それにしても、「どこかにマイル」、本当におもしろい。
目的地が決まっている旅もあります。今月は祖父の出身地である愛媛の大島へ行き、来月は酉年巳月ですから丑の方位で巳酉丑の三合を取るため、仙台へ行きます。
でも6月はどこへ行こう? どこかへ行きたいけれど、どこでもいい。ここではないどこかなら。

選択肢が多すぎると選べません。
日本国内でも行ったことのないところは無限にあります。「どこでも行ける」となると迷って決められません。
『選択の科学』のジャム実験のように、あまりにもたくさんの種類のジャムが売り場にあると、選べないのです。24種類のジャムを並べるより、6種類のほうがよく売れます。
d.hatena.ne.jp

4つの選択肢からどこかに行ける。この絶妙の匙加減。願わくばJALが「どこかにマイル」をずっと続けてくれますように。


広島行きのJAL機内から撮った富士山。