翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えていましたが、2019年3月で卒業。フィンランドが大好き。

草津にはいつでも行ける

世の中には訪れたい場所がたくさんありすぎます。

あこがれの地のままで足を踏み入れることがないだろう海外の国々があり、「いつでも行けるからそのうち行けばいい」と一生行かずに終わる場所。

 

先月、初めて草津に行ってみて、「草津にはいつでも行ける」と思ってずっと来なかったんだとしみじみ思いました。

 

司馬遼太郎が初めて台湾を訪れたとき「台湾にはいつでも行けると思っていたから、つい怠っていた」と台湾人に言うと「台湾には『阿里山にはいつでもゆける』という言い回しがある」と返されました。

 

bob0524.hatenablog.com

 

 

嘉義まで行った時は「次は阿里山で花見」と意気込んだのですが、具体的な計画を立てるわけでもなく、月日が流れています。

 

東京都内でさえ、行っていない場所が無数にあります。

日本語学校の学生の「東京スカイツリーに行った」という作文を添削しますが、東京在住の私はいつでも行けると思いながらスカイツリーに行ったことがありません。

 

すべての場所に行く必要はありません。興味のない場所に、ただ有名だから行ってみるというガイドブックをなぞるような体験はおもしろくないだろうから。

でも、ずっと行きたいと思っているのに先延ばししていると、行く前に人生が終わってしまいそう。50代半ばを過ぎた私に残された時間はそう長くないかもしれないから。

日本人女性の平均寿命を考えると長い時間がありそうですが、行きたい場所に自分の意志で行ける気力と行動力を保っていられる時間は、どのくらいあるのでしょうか。

 

とりあえず草津には行けた。

次はどこに行こう。

旅行じゃなくても、前を通るたびに入ってみたくなるのに、足を踏み入れていない飲み屋でもいい。毎日同じことの繰り返しではなく、少しずつ体験を広げていきたい。

こう書くと若者みたいですが、老境に差しかかる年代にこそ、こんな姿勢で生きていきたいと願います。

 

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草津の帰り道、特急草津をせんべろの聖地・赤羽で下車。立ち飲みの「いこい」へ。土曜日だったので午後3時で店内は満員でした。

なんとかスペースを見つけて格安のおつまみと生ビール。こういう店が近所にあったらいいのにと思いつつ、日が高いうちから毎日飲んだくれるのもちょっと困るので、赤羽にあるぐらいがちょうどいいと思いました。

 

そして、気に入った場所は一回行っただけで満足せず、「いつでも行ける」と思わず草津も赤羽も必ず再訪しようと思いました。