翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

どの仕事も無理ゲー

好きで始めた日本語教師の仕事。

本業がライターということで、選択科目の作文クラスを教えることになりました。

学生のレベルはさまざま。ひらがなを練習している初心者から、母国の大学の日本語学科で源氏物語を専攻している学生までいます。

 

始めたばかりの頃は、無理ゲーに手を出してしまったと後悔したものです。

学生のレベルに差がありすぎるので、一斉授業はとても無理だし、書いた作文のプレゼンテーションも行いません。

初心者と上級者用に教材を分けても「むずかしすぎる」「簡単すぎる」というクレームが出ます。

しかたがないので、学生一人一人の書いたものを読み込み、次の課題を与えることにしました。すべてを一から作っていては時間が足りないので、ある程度のサンプル課題を作っておき、学生のレベルや興味に合わせてアレンジします。

 

25年近く雑誌の編集ライターをしてきたので、取材対象に合わせて質問を組み立て記事を構成する作業に似ている部分もあります。

一人ずつ教材を作るのは、手間がかかりますが、仕事ではなく趣味だと思って無理ゲーを続けています。

 

だけど、大変なのは私だけじゃない。

実家に帰るたびに、「これは私にはとても無理」と思う仕事があります。

介護ヘルパーという仕事です。

 

実家では80代の父が一人暮らしをしています。要支援1の状態で、自費も使ってヘルパーさんに来ていただき、なんとか自宅で暮らしています。

よその家のキッチンで、その場にある食材で料理を作るヘルパーさん。ベテランの主婦だけあって、なんでもない料理がとてもおいしく、帰るたびにレシピを聞いています。料理だけではなく、掃除も行き届いていますし、散乱した衣類を片付け専門家みたいに収納してくれます。

家事のスキルがあっても、利用者の中には気むずかしいお年寄りもいるだろうし、こんなに大変な仕事をよくやるものだといつも感心しています。

 

飛行機で約1時間、新幹線で3時間ほどの距離なので、そう頻繁に顔を出すこともできず、実家に帰るのは1~2か月に一度。ヘルパーさんのおかげでこの程度の頻度で済んでいます。

 

「誰にでもできる簡単なお仕事です」という求人広告がありますが、そんな仕事はどんどん機械に取って代わられ、世の中の仕事はどれも無理ゲーになっていくのではないでしょうか。

 

世間一般には無理ゲーだけど、「自分はこの手の無理ゲーならなんとかこなせる」というジャンルを持っていれば、細々とでも仕事を続けられるかもしれない。そう考えながら、お払い箱になるまでは仕事を続けたいと考えています。

 

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関門海峡の海底トンネル。本州と九州が歩いて渡れるようになるなんて、昔の人は想像もつかないことだったが、こうして現実のものになっています。

 

世の中には絶対に無理なこともありますが、最初に無理だと思っても、やってみるとなんとかできることもあります。

かといって、完全な無理ゲーなのに続けてしまい過労自殺に追い込まれる悲惨なケースもありますから、そのあたりを見極めたいものです。