翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

東京オタクハウスの野望

甘夏弦さんの「カルミックインプリントモニターセッション」を受けてみました。

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占いは私にとって大切な商売道具。四半世紀近く、女性誌を中心に原稿書きをしてきましたが、占いという専門ジャンルを持ったことで出版不況の中でも仕事を続けられています。

修業のために対面鑑定をやっていた時期もありましたが、精神的エネルギーをかなり消耗するので、原稿書きのみに戻りました。その後、副業の日本語教師を始めたのでそれだけで手一杯です。

 

今は占ってもらう側になることのほうが多くなりました。

占い学校まで通って占術のロジックを学んだのだから、自分で自分を占えばいいのですが、バイアスがかかってしまいます。時々、第三者の視点から語ってもらうことで、新たな発見があり、「そういうことだったのか」と腑に落ちます。暗闇の洞窟を歩くのにたいまつを手渡されるようなもので、視界が広がります。

 

甘夏さんのセッションのことは天海玉紀さんから聞きました。

テーマは土星土星は西洋占星術で恐れや苦手意識を象徴します。

私の土星は、4ハウス山羊座。4ハウスには土星だけでなく木星と金星も同居しています。

土星が制限の星なら、木星は拡大の星。私の行動が一貫せず、気持ちと裏腹のことに手を出してばかりいるのは、この配置のせいでしょう。

 

甘夏さんによると、4ハウスは「ここにいていい」という安全感覚。キーワードは「居場所」。

たしかに私は「必要とされたい」「役に立つ存在でいたい」という息苦しさを抱えています。のんびりしたいと願いつつ、何もしなかったらこの世界に自分の居場所がなくなるんじゃないかという恐れがあり、何かをすると「うまくできたか」「人からどう評価されるか」を病的に気にします。

 

1年半前から日本語学校で教えています。外国人との交流をライフワークにするための居場所です。でも、土星からの要求水準は高くて「この学校に私がいていいんだろうか」と胃の痛くなることばかりでした。それでも投げ出さなかったのは、「最終的には、なるようになる」という木星の楽観主義と「日本オタクの学生に日本文化を伝える」という金星の楽しさがあったから。

私の太陽星座は3ハウス射手座ですが、4ハウスのスタートも射手座であり、海外と日本をつなげることは、人生の目標です。

海外を放浪したり、外人バーで飲んだくれるだけで終わるのではなく「教師」という社会的に認められるポジションに進んだのは、権威を象徴する山羊座土星の重しが効いているからでしょう。

 

こうして、自分の選択の意味付けを考えることは、精神安定にとても役立ちます。

 

甘夏さんのセッションはそれで終わらず、今後のバージョンアップ計画まで進みます。

居場所のバージョンアップ…と考えているうちに、日本オタクの留学生たちの居場所を作ることが、私の居場所にもなると思い至りました。

今の住まいでは1人しかホームステイを受け入れられませんが、賃貸に出して広い一軒家を借りるとか。経済的に採算が取れるのは、家賃がいくらまでだろうと素早く計算。「東京オタクハウス」という名称もひらめいたのですが、居場所は物理的なスペースでなくても、ネットワーク作りでもいいかもしれないという気になりました。

 

作文のクラスは日本語で自己表現をするクラスなので、学生の内面がわかり親しくなりやすく、コース修了後もメールをもらうことがよくあります。

こうして海外の日本オタクとの関係を広げていく先に、私の生きる意味が隠されているのかもしれません。

 

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小湊鉄道養老渓谷駅には3匹の駅猫がいるというので楽しみにしていたのですが、2匹は引退していました。

不特定多数の人間と接する仕事は老猫には負担なんでしょう。

私も加齢により思うように動けなくなったら、心置きなく引退できるのでしょうか。「働かない老人社会の負担。超高齢化社会の日本には居場所がない」という風潮になっているんじゃないかと不安です。これも4ハウス山羊座土星の恐れです。