翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

うまい棒とプッチンプリンでおもてなし

我が家に滞在中のフィンランド人のトーマス君。

毎日YouTubeで日本のテレビを見ていただけあって、妙に日本通です。「フィンランドのテレビなんて全然おもしろくない。日本のテレビは最高。コマーシャルもすごい」と力説します。テレビをあまり見ず、レニングラードカウボーイズばかり見ていた私と足して2で割ると平均化するのでしょうか。

 

日本滞在を少しでも楽しんでほしいと、何が食べたいのか聞き出そうとしても、遠慮してなかなか好みを言いません。

ようやくプリンが好きだとわかったので、あれこれおいしそうなプリンを買ってデザートとして出していました。

一緒にコンビニに行き、「欲しいお菓子を選んで」とうながしたところ、「うまい棒がある! 一度食べてみたかった」と目を輝かせました。

うまい棒って、1本10円なんですけど。

お次はプリン。スイーツ売り場で「プッチンプリンだ!」とうれしそうに手に取ります。

なんて安上がりなんでしょう。

 

ホストファミリーは朝食と夕食を提供することになっています。凝った料理を作っても、果たして喜んでいるのかどうか、わかりません。何を出しても「おいしかったです。ごちそうさまでした」と礼儀正しく挨拶します。

レパートリーも尽きてきたので、オムライスを作ってみました。和洋折衷料理の代表だし、トーマス君はオタクだけどメイドカフェには行きそうにないタイプなので。

 

もちろん、オムライスのことも知っていました。「ケチャップで字や絵を書くんだよね」というので、「ここはメイドカフェじゃありません。自分で書きましょう」とケチャップを渡しました。

 

f:id:bob0524:20170705181609j:plain

カタカナは完璧に書けるようです。ひらがなもおぼつかないまま来日する学生が多い中、トーマス君は立派なものです。

 

ホームステイの学生を受け入れると、あれもしてあげよう、これもしてあげようとはりきります。そして、手をかけたり高いものを出せば喜んでもらえると考えがちです。

 

日本流のおもてなしは、相手の要望を聞くことなく、相手の気持ちを忖度してもてなすことだと言われますが、それって本当に喜ばれるのでしょうか。

日本人同士だって気持ちが通じないことがあるのに、訪日外国人へのおもてなしは、けっこう空振りに終わっているのかも。かといって、言われたことしかやらないというのも味気ないし、いちいちお伺いを立てるのも相手を気疲れさせます。

 

人口動態からみて、これから衰退の一途をたどっていきそうな日本。訪日外国人相手の観光ビジネスは数少ない成長分野ですが、おもてなしはけっこうむずかしいものだと痛感しています。