翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

生きる意味を探す旅

Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグハーバード大学卒業式でのスピーチのテーマは「すべての人たちが人生に目的感を持てる世界を作ろう creating a world where everyone has a sense of purpose)」でした。

 NASAの門番に「何をしているの?」と質問すると「人類を月に送る手伝いをしています」と答えたエピソードを紹介していました。

 

これは、「3人のレンガ積み職人」の話です。

レンガを積んでいる職人に「何をしているのですか」と質問すると、最初の職人は「レンガを積んでいる」、次の職人は「大きな壁を作っている。この仕事で家族を養っている」、そして三番目の職人は「歴史に残る大聖堂を作っている」と答えました。

単にレンガを積んでいるだけという職人は見るからにつらそうに仕事をして、家族を養っている職人はそこそこやりがいがあり、大聖堂を作っているという職人はきらきら輝いているという寓話です。

 

技術革新によりたくさんの仕事がなくなっていき、生きることは容易になっても、生きる目的を感じるのはむずかしくなっています。

フィンランドベーシックインカムを試験的に導入していますが、能力のない人間は無駄に仕事をしようとするより、じっとしていたほうが社会にとって有益かもしれません。生活には困らないけれど、生きている意味がわからない。そんな状態に耐えられるでしょうか。

 

私がメインの仕事としていた雑誌の原稿書きも、そろそろなくなる仕事でしょう。単に東京にいてたまたま出版社とつながって、原稿依頼を受けるなんて牧歌的な時代は終わりつつあります。

そうした危機感もあり、副業の日本語教師を始めたのですが、こっちの仕事は予想以上に大変でした。

 

単に日本語を勉強するだけなら、ネット上にすぐれた教材がたくさんありますし、来日して勉強するならボランティアの日本語教師もたくさんいます。

わざわざ高い授業料を払ってまで、日本語学校で勉強する意味があるのか。

つまらなそうにしている学生がいるたび、びくびくします。

 

学生たちに「このクラスに出た意味があった」と感じてほしい。そうすれば、私も「生きている意味を感じることができます。

覚醒した人は、他者からの承認がなくても充足しているのでしょうが、その域に達することは無理です。「必要とされたい」という気持ちが強いのは一種の業(カルマ)ですから、つきあっていくしかありません。

 

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プロ野球交流戦たけなわ。仙台・大崎八幡宮には楽天の必勝祈願の絵馬がありました。プロスポーツ選手は、生きる意味を探る云々の前に目の前の白球を追います。しかしそれは現役時代だけのこと。引退後の生き方がとてもむずかしいのでは

旅に出るのは楽しいけれど、やはり何か目的がほしい。とりあえず、吉方に出かけることで、旅の目的が一つ遂げられた充足感があります。人生全体が生きる意味を探す旅であるとしたら、占いは、自分の人生に起こっていることにどんな意味があるのかを探る助けになります。