翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

「センスのある損」をしよう

週の前半は日本語教師として働き、後半は本業の原稿を書き、一週間が過ぎていきます。ライター業を「本業」と呼ぶのは、収入に占める割合は圧倒的に原稿料が高いからです。

日本語教師は儲かる仕事ではないことは、養成講座に通う前からわかっていました。しかも養成講座の授業料が60数万円。お金が大好きな私が、あえて損をするような選択をしたのは、易の「山沢損(さんたくそん)」の教えからです。

 

易の六十四卦に「山沢損(さんたくそん)」と「風雷益(ふうらいえき)」があります。字面だけを見れば、「益」がよさそうですが、「損」の次の卦は「益」。損をするから益がもたらされるのであって、「山沢損」が出たらそのうち「風雷益」に転じると読みます。

だったら、わざと「損」をすることで「益」に転じるのではないか。

そして、日本語教師の仕事は、金銭的ではなく精神的な「益」(外国好きという軽薄な願望を満たす)をもたらすと考えたのです。

 

ある日、ネットを見ていたら「センスのある損」という言葉に出会いました。

家がない生活をしていたら、困窮するどころか次々とおもしろいことが転がり込んできたという坂爪圭吾さんのブログです。

 

ibaya.hatenablog.com

カウチサーフィンを始めた頃、「外国人旅行者を自宅に泊める」という話をすると、「危険じゃないの? 泊めてご飯も出してるって? どうしてお金ももらわないでそんなことをするの?」と不思議がる人がたくさんいました。

当時、燃え上がっていたフィンランド熱により、フィンランド人の友達を作るためには、カウチサーフィンが一番手っ取り早いと思ったからです。

フィンランド人以外でも、リクエストメールを読んで友達になれそうな人ならホストしました。日本好きの外国人を自宅に泊めて交流できるなんて、これ以上センスのある損があるでしょうか。

 

カウチサーフィンで我が家に泊めた日本オタクのフィンランド人から、日本語教師という仕事を知りました。そして、現在働いている日本語学校アコモデーション担当者から「うちの学生のホストファミリーになってくれませんか」という連絡をもらったのです。

 

そうして我が家にやって来たのが、王子様のようなヘンリク君。

10代の若者を預かって大丈夫だろうかと心配したのですが、こちらが学ぶことほうが多い3週間でした。

 

bob0524.hatenablog.com

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この時点では、ヘンリク君の学校で働きたいという下心はありませんでしたが、結果的にヘンリク君が結んでくれた縁で、オタク学生に日本語の作文を教えるというこれ以上ないポジションを得たのでした。

 

わざと損をしたつもりが、とんでもない益に発展してしまいました。次の「センスのある損」を探さなくてはと考えている、どこまでも欲の深い私です。

 

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広島・呉の森田食堂のお勘定は、クラシックなそろばんで。『この世界の片隅で』の主役の声優を務めたのんが絶賛する食堂です。