翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

いすみ鉄道・伊勢海老急行で仕事運の極意を垣間見る

申子辰(さるねたつ)の吉方取りで千葉の九十九里浜に2泊3日で出かけました。
旅のハイライトは、いすみ鉄道のランチクルーズ。催行日が限られているので、12月の伊勢海老急行に合わせて旅程を作りました。

長年にわたり赤字を出し続けてきたいすみ鉄道に公募の中から社長に選ばれた鳥塚亮氏。ムーミン列車やオリジナルのお土産、訓練費自己負担による運転士採用など数々のアイデアを打ち出し、鉄道を存続させています。

夢を語るのは簡単です。でも、それを具体化するためには、どれほどのエネルギーが必要なことか。
いすみ鉄道のキャッチフレーズは「ここには、何もないがあります」。
有名な観光地も温泉もない、地方の第三セクター鉄道が生き残る道は決して容易なものではなかったでしょう。

伊勢海老急行の当日。
前夜の宿泊地、上総一ノ宮からJR外房線で大原駅へ向かい、いすみ鉄道に乗り換えます。
ネットで予約していたので、いすみ鉄道の売店で一日乗車券をもらい、いすみ鉄道大多喜駅で受付をするという流れです。

いすみ鉄道の売店で伊勢海老急行に乗ることを告げると、満面の笑みで大歓迎されました。参加者名簿も共有されていて、すべてがスムーズです。
大多喜駅でランチクルーズの車両に乗り込みました。車掌さんや給仕の人が一丸となって、ランチクルーズが特別な時間となるように大奮闘です。
いすみ鉄道廃線になれば、この人たちは職を失うのだから、精一杯サービスするのは当然といえば当然ですが、それ以前に、「いすみ鉄道で働くことの喜び」が伝わってきました。


料理は、地元の伊勢えび、アワビ、サザエ、そして房総半島特産の「なめろう」など。ドリンクは1人2本頼めるのでビールと日本酒を。サービス全般とおみやげを含めると、これで1人1万5000円はかなりリーズナブルです。いすみ鉄道を応援するつもりで乗ったのですが、本当に応援になっているのでしょうか?

いすみ鉄道でいきいきと働く人を見て、仕事とはかくあるべきだという反省しました。
私の仕事は、雑誌や書籍の原稿を書くこと。そして外国人に日本語を教えること。
どちらも好きで始めた仕事のはずですが、忙しくなってくると、とりあえず締め切りに間に合わせるような進め方をしてしまいます。

アメリカのビジネス情報を日本の読者向けにまとめる翻訳仕事もやっています。
担当編集者は多忙で英文記事まで読む時間がないのでしょう、タイトルだけ見ておもしろそうなネタを送ってきます。なんだかすかすかの内容だと思いつつ、既定の文字数にまとめて送信しました。
入稿直前になって編集者からメールが。「自分の期待していた内容と違っていたため、追加の原稿料を出すので、別のネタを翻訳してほしい」とのこと。
面倒だなと思わなかったといえばうそになります。でも、私のほうから「この内容では、読者は満足しません」と告げるべきでした。
いすみ鉄道の社員なら、こんないい加減な働き方はしないだろうと反省しました。


この日は婚活列車も同時運行され、テレビ局の取材も入っていたため、鳥塚社長も乗車。

仕事運の極意は、その仕事自体を喜ぶこと。そして自分の仕事の結果をリアルに想像し、手間を惜しまないことです。