翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

人生すべて潜入取材

ユニクロで潜入取材していた横田増生氏が解雇を通知されました。
横田氏の扱い次第で、ユニクロは懐の深いところを見せられるチャンスだったかもしれないのに、そうもいかなかったのでしょう。

先週(12月1日発売)の週刊文春のルポ「ユニクロ潜入一年」を読むと、横田氏はヤマト運輸やアマゾンなど複数の企業への潜入を行ってきたとのこと。見上げるべきジャーナリスト魂です。

そう思っていたら、ある人にこんなことを言われました。
「本業があるのに、日本語教師をしているのは潜入取材?」

「いいえ、潜入取材ではありません」と胸を張って答えたいところですが、かなりどっきりしました。
現在、日本語学校はどこも人手不足。教えるコマ数を増やすように頼まれるのですが、のらりくらりとかわし、最低コマ数で勤続しています。
おもしろいネタがあったら、いつか原稿に書けるんじゃないかと無意識に考えています。
雑誌のライターとして、あれこれと取材に出かけていた職業病でしょう。

日本語教師を生涯の仕事として、専任として教えている先生からすれば、なんとも目障りな存在でしょうから、できるだけ目立たないように気をつけています。

失敗の連続で「やめたらどんなに楽になるか、そのほうが学生のためになるんじゃないか」と思うこともあるのですが、外国人への日本語教育がどういうものなのかをつかむまで、続けたいのです。

かつての日本は、終身雇用の仕事が大半で、アルバイトやパートは一時しのぎとされていましたが、今や正社員のほうが少数派となっています。

2012年、「ニートの歩き方」のphaさんと「ナリワイをつくる」の伊藤洋志さんの出版記念イベントに行きました。
http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20121004/1349276610

トークショー終了後の質疑応答で、これから卒業するという学生さんがアドバイスを求めました。伊藤さんは文化人類学のフィールドワークをする気持ちで、「とりあえず、観察すればいい」と答えていたのが印象的でした。

何が何でも、立派な日本語教師にならなけらばならないと思い詰めていたら、初日で私は辞めていたと思います。うまくいかないことばかりだけど、とりあえず、外国人に日本語を教えるのはどういうことなのか、それが知りたくて今まで続けてきました。

フリーランスのライターや占い師という仕事も、とりあえずどんなものか知りたくてやり始めました。
この世に生きていることも、同じようなもの。人生すべて潜入取材です。


できれば来世は、猫の生き方に潜入取材したいものです。