翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

買い物断食その後

何度も断食をしています。
食べ物だけでなく、買い物も。

きっかけは、フィンランド映画『365日のシンプルライフ』。
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「食品と本、音楽、消耗品、人への贈り物以外は買い物をしない」と、2014年の秋に始めたのですが、365日は続かず、春に挫折しました。
荻窪の友永ヨーガ学院に行くようになり、ヨガマットを買ったからです。
そして、ひとたびレールを外れると、「どうにでもなれ」とばかりに一気に崩れてしまうのが私の悪い癖。「ちょっと一杯」で終わらず、二日酔いになるまで飲んだり、おなか一杯食べてもデザートに手が伸びるパターンです。

「何かをしてはいけない」という禁を破ったら、反動が大きい。
だったら、断食からの復食中と同じで、適度に買い物するのがいいのかもしれません。
ただし、お酒だけはだめです。飲むと気が大きくなって底なしになってしまうから。そして、ほろ酔い気分でのネットショッピングも危険。カゴに入れるところまでは進んでも、注文を確定するのは翌日にすべてきです。

何かを買う時には、「これを買わなくても済むんじゃないか」と、まず考えてどうしても必要な時だけ買うようにしています。
人それぞれ、特定のジャンルにコレクション癖がありますが、私の場合は文房具。書き味のいいペン、ToDoリストを書くメモ帳、完了したしるしに押すスタンプなど、つい種類が欲しくなります。

ブランド品とか宝石に比べれば安上がりじゃないかと自分を甘やかしていたのですが、先日、『徒然草』を読んでいたら、こんな一節がありました。
「賤(いや)しげなる物、居たるあたりに調度の多き。硯(すずり)に筆の多き」
そうか、兼好法師が私のペン立てやデスクの引き出しの中を観たら「なんと賎しげな…」と絶句しそうです。

人生の後半に突入すると、いかに店じまいをするかを考えなくてはいけません。よほどの審美眼の持ち主でない限り、一生懸命集めたコレクションも、他人からしたらガラクタに過ぎません。
お金を使うなら、物より体験。旅先で買うお土産は、食べ物だけ。そんな風にして、すっきりした生活を実現したいものです。


墓碑銘に「無」一文字を選んだ小津安二郎1903年12月12日に生まれ、60年後の1963年12月12日、還暦を迎えた日に亡くなりました。