翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

フィンランド人の友情は一生続く

昨年の夏、我が家に滞在したフィンランドのヘンリク君とのメール交換が続いています。
18歳の男の子が海外でホームステイして、ホストとそれなりに仲良くなったとしても、青春の1ページで終わり、そのうち疎遠になるんじゃないかと思っていたのですが、律儀な彼は折に触れて近況報告を送ってくれます。

ヘンリク君のご両親が来日したとき、私はひそかにお母さんと友達になれないかと期待したのです。同世代で、ヘンリク君という共通の話題もあるわけだし。

しかし、お母さんは、あくまでもヘンリク君と私が友達だというスタンスを貫き通しました。
フィンランド人はシャイだから、外国人とすぐに友達になったりしません。でも、ひとたび心が通じれば、それは一生続く友情です。あなたとヘンリクもそんな関係」と宣言されました。
年齢や地位による上下関係を気にする日本に対し、欧米はフラットな人間関係だと言われるのはこういうことなのでしょうか。
そして、息子を3週間ホストしてもらったことは感謝するけれど、一回会っただけの人と友達にはなれないというのがフィンランド人の感覚なのでしょう。

ヘンリク君はこのところずっと高校の卒業試験に取り組んでいます。
試験は1日1教科で6時間もかかる大がかりなものです。大学の入学選考も兼ねていて、ヘンリク君は合格点を取ったものの、難関大学に合格するために再受験でより高いスコアを目指していたため、試験期間が長くなったようです。

フィンランドの教育は日本で高く評価されていますが、ヘンリク君の両親によれば「落ちこぼれを作らない」という点で優れているだけで、優秀な学生にとっては物足りないことが多いといいます。それでも、大学入学ではかなり厳しく選抜されます。

それなのに受験と関係のない日本語の勉強も続けていて、日本語学校の先生たちとのピクニックのためにシナモンロールを焼いたら、おいしくできたそうです。
東京で一緒に観た映画『かもめ食堂』を思い出します。
金髪のヘンリク君には東京よりもヘルシンキのほうがずっと似合うと思うのですが、彼が常に日本との関わりを持っているのは、とてもうれしいことです。