翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

フィンランド人と朝のコーヒーを

フィンランドからユハナがやって来ました。彼にとっては三度目の来日です。
前回、ホストしたのは2013年4月のこと。

d.hatena.ne.jp

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今回は高校時代からの友達だというユホと二人で20日間の旅。
東京で3泊後、白馬でウィンタースポーツを楽しみ、その後の予定ははっきり決めていないとのこと。北海道や石巻の田代島(猫の島)にも足を伸ばしたいそうです。

ユハナは金融関係の翻訳家、ユホはヘルシンキでカードやゲームの店を経営しています。ユホの商売は好調で売れ筋のひとつはポケモンのカード。トゥルクに2号店を出すとのこと。運気のいい旅人を家に迎えると、こちらの運気も大いに上がります。

近所に住むカウチサーファー仲間が二人をホストするということで、到着日にまず私の家に寄ってもらうことにしました。成田到着が午前10時ですから、バックパックにスノーボードという大荷物を降ろしたほうがいいでしょう。
「興味があるなら近所の天然温泉に連れて行くけれど、二人で行きたいところがあるならご自由にどうぞ」と提案すると、ぜひ温泉に行ってみたいとのこと。
事前にフェイスブックのグループメールでこういうやりとりをしておきました。
カウチサーフィンでまったくの初対面だと、相手の望んでいることがよくわからないこともあるのですが、今回はとてもスムーズです。

サウナ好きのフィンランド人は日本の温泉や銭湯にも抵抗がないのです。去年の夏にホストしたヘンリク君も温泉がたいそう気に入っていたし、長いフライトの後なら最高のリフレッシュとなるでしょう。
それでも、初来日のユホは「水泳パンツを持って行くべき?」なんて聞いてきます。

向かったのは高井戸駅前天然温泉「美しの湯」。露店風呂が開放的です。
一瞬あせったのは、受付で「タトゥーはないですよね?」と質問された時。二人とも大丈夫でしたが、もしどちらかが入れていたら、わざわざ出かけたのが無駄になるところでした。
訪日観光客の増加で、タトゥー禁止の温泉はこれからどうなるのでしょうか。

フィンランド人はサウナの中にテレビが設置されているのでびっくりします。彼らにとってはサウナは一種の神聖な場所だからです。ユハナは慣れているけれど、ユホはびっくりしたことでしょう。

夜は近所の串揚げ屋へ。
「二度付け禁止」はちゃんと伝えておかないと。"You can dip only once.Never twice."とか適当に。

大いに盛り上がったのがチンチロリンハイボール
2個のサイコロを振って、ゾロ目なら無料、2個の合計が偶数なら半額、奇数なら量も金額も倍になります。
アルコール依存症が多いフィンランドでは、お酒を飲むのを奨励するようなゲームは禁じられているとのことで、二人は異国の開放感をたっぷり味わっているようでした。


白馬に向かう朝、スノーボードを取りに来た二人。雪ならフィンランドにたくさん降っているだろうに、日本の雪はまた違った楽しみがあるそうです。

ラッシュアワーの中央線に大荷物を持って乗るのは無理だから、うちでコーヒーを飲んでワイドショーを眺めて時間をつぶしました。二人ともこれから始まる日本の旅を前に気分は上々です。

台湾で地震があり、北朝鮮はミサイルを打ち上げ、清原が覚醒剤で逮捕と話題満載の朝でした。ユハナとユホは興味津々で画面を見つめます。
清原の現役時代の写真が出て、ユニフォームにジャイアンツとあるのでユホは「彼はメジャーリーグでもプレーしたんだね」と言います。
「ちがうよ、あれはトウキョウ・ジャイアンツ。日本にもジャイアンツやタイガースがあるんだから」と答えながら、私が望んでいたのはこういう時間なんだと改めて思いました。

世界の果てまで旅して珍しい風景を観たいとか、旅先の名物料理を食べてみたいという人もいるでしょう。
私の望みは、日本と異なる文化、特にフィンランド人との交流。フィンランドに行かなくても、日本好きなフィンランド人が来てくれるなら最高です。
混んでいる観光スポットを案内するよりも、庶民的な居酒屋で酔いつぶれたり、朝のワイドショーとコーヒーで会話したい。それを可能にしたのがカウチサーフィンです。